Tida-Tiger

好きなものだけ好きなだけ。

甘くない話~ノン・ドサージュ~ 感想

f:id:torata_nu:20211108210453p:plain

甘くない話~ノン・ドサージュ~ 東京千穐楽おめでとうございます~!

大阪を前に、感想をまとめたいと思います。

 

 

公演情報

www.zen-a.co.jp

『甘くない話 ~ノン・ドサージュ〜』
東京公演:2021年11月3日(水)〜11月7日(日)日経ホール
大阪公演:2021年11月13日(土)松下IMPホール
村井良大 / 高崎翔太 馬場良馬 西野太盛 遊佐航 蘭乃はな / 市川九團次
企画・演出:黒木瞳
脚本:西田征史 吉﨑崇二 振付:ラッキィ池田

企画協力:Poem Co.,Ltd
制作協力:株式会社ちあふる
製作:全栄企画株式会社

※公式サイトより引用

 

概要・あらすじ

黒木瞳さん初演出の、書き下ろしストレートプレイ作品です。
歌あり、ダンスあり、ワンシチュエーション出ずっぱりの、アットホームコメディサスペンスです。

あらすじ

2021年、12月26日。
6人は、赤い封筒の招待状を受け取りキッチンスタジオに集まった。
1年前、このキッチンスタジオで、料理家である蘭子が、蕎麦粉を試食しアナフィラキシーショックで亡くなったのだ。
この日は蘭子の一周忌にあたる。
「この中に犯人がいる。犯人を見つけだすにあたり、君たちの秘密を入手した。秘密を暴露されたくなければ君たちで犯人を見つけだすのだ」
という、謎のMr.Xの声がキッチンスタジオに響き渡る。
全員が人に知られたくない秘密を抱えていた。
果たして、この集まった6人の中から犯人を見つけだすことができるのか?
人間味溢れる全員のキャラクターが、緊張感漂う謎解きを通して、笑いと涙を誘う。

舞台「甘くない話 ~ノン・ドサージュ~」あらすじ

 

劇場とか美術とか

劇場はお初の日経ホール。

大手町駅から直に上がれる好アクセス。エスカレーター2機やエレベーターも動いていて、終演後も楽々帰れました。まあ私は東京駅まで歩くんですけど。

すごい綺麗で快適な空間。講演にも使うのか、椅子の背にはテーブルもありました。この辺は、推しおなじみの大手町ホールと似てますね。

推しの主観的感想。好き。

音響も結構よい~~~~~普通の話し声とかが通りやすい感じなのかな? 推しの歌も台詞もとてもよく聞こえて良かったです。

 

セットも映像作品にそのまま使えそうなくらいリアルで、室内の雰囲気がしっかり出てました。個人的にお湯のポットとかシンクが本物?っぽいのが好きでした(マイクが拾ってる音がいい。ポットのお湯ボタンを押したときとか、水などを捨てたときの跳ね返りが好き)

小窓なども上手く使って、ダンス・歌唱シーンを演出していたのが良かったです。

 

全体感想

普通にネタバレあるから気をつけてね!!言ったからね。

ちなみに、ネタバレがいいならこっちの記事も全体像がわかりやすくて良かったです。

theatertainment.jp

ほっこりさせつつも甘すぎない、シリアスもある謎解きエンターテインメントでした。

謎解き部分は割と緩め…で、伏線というか意味深台詞は大体丁寧に言ってくださるので、なるほどそういうことねと思いながら見ることが出来ました。

全員出ずっぱりなので、どの方が推しでもずっと楽しい(※遊佐君以外)

あと、メインの会話シーンは中心or大勢でワイワイ、秘密に触れられているキャラは端or一人でもぞもぞ(まれに違うことも)しているので、2回見ると「このシーンではこのキャラが居心地悪そうにしてるな~」っていうのを見られて楽しかったです。

ダンスも普段見ない感じ。10歳のそうちゃんが作った曲もほっこりと素敵で、味わい深い。

全体的に黒木さんのお人柄の感じられる、手作りのあたたかみがある作品でした。

 

キャスト感想

推しは最後!!!!

高崎翔太/油屋影輔役

蘭子先生のクッキング番組の後釜に納まり、今ブイブイ言わせてる料理研究家、というのがしっかり出ていて面白かったです。
脚も高く上がる。謎に壁ドンする。イケメン枠。

裏表がややあるものの、状況を整理してくれるし、朗らかでイイやつだなと思いました。

千穐楽公演では「黒木さんとの共演が決まった!」とアドリブ。カテコ挨拶でも「オファー待ってます」的なことを言っていて笑いました(そして推しに「誰に言ってるの」とツッコまれる)

 

馬場良馬/夢咲空

そらと書いてそらんと読む。愛嬌たっぷりでドジっ子な編集さんでした。

椅子を中心に30°に身体を傾けながら歩く(??)など、それどうやってんだ感のある動きをコミカルにされていて、キャラクター性がよく出てました。

個人的に「親しい蘭子先生を殺してしまった可能性におびえる」のではなく、「炎上するのが嫌」で秘密を抱えていたというのに、一番人間味を感じました。

 

西野太盛/ぽよ(星野龍馬)

お洒落なお嬢さんで、蘭子先生の料理教室のスタッフもしていた子。優しさと可愛さ、パワフルさが同居した感じがとても素敵でした。普段のお仕事はお花屋さんなのもしっくり。

ひかると蘭子先生のLINEを見て、気落ちしている蘭子先生になんてひどいことを言うの…?!と、ひかるに言ったところは、ちょっと許せねぇな…となりました。親を亡くした子に言うことではない。

ただ、今作の中では多分唯一「自分が殺してしまったのかも…」と思ってるのが、善良だなと思いました。

5日ソワレカテコでは、袖で黒木さんに「カワイイよ」って言われて、「俺可愛いんだ」「私可愛いんだ!」と勇気を貰うと言う話をしていました。(そして「でも今俺って言ったね」とツッコミに行く推し)(ツッコミが割と鋭利)

 

蘭乃はな/土田優希

カワイイ税理士さん。以前証券取引法にひっかかった男と付き合っていた。

普段の清楚で真面目な眼鏡ちゃんなところと、ぶち切れるときの躍動感とのギャップが可愛かったです。
バッグをあさるそらんくんに「やめてください~」と言うところがすごい好き。

ソロ曲もあり、いろんな表情やお声が楽しめました。

 

市川九團次/大木太

普通の劇、初なんだ?! フランス語混じりの陽気な業界人を、しっかり演じられていました。ダンスや普段の台詞も素敵だったな…。

大物の存在感があるだけに、「実は…」と秘密を暴露するところのちょっと情けない感じもとても可愛くてキュンときました。

 

黒木瞳/水原蘭子(声のみ出演)

ママ…。好き……

 

村井良大/水原ひかる(久保田ひかる)

愛愛愛愛愛しい~~~~~~!って気持ちで見ていました。

母の死の真相を追い求める男の子。年齢がわからないけど20代後半くらいかなあ…。

Xと名乗り、容疑者を集め、デスゲーム(ではない)を主催するなど、色々手が込んでいるのですが、ちょいちょいウッカリだったり、トラブルに巻き込まれたりでかわいそうかわいい。壊れたスマホをタップするときのキレの良さが好きでした。

村井さんのコミカルな芝居が好きで、今回は特にコテコテ…というと語弊がある……ガッツリコミカルな動きをしていたので、たっぷり楽しめました。あと、秘密を暴露していく人達へのリアクションや、ちょっと離れたところでの受けの芝居がよく、楽しく見られました。「ええ~」と言うときの下唇が前にちょっと出るのが好きです。

ダンスも普段見ない系統で、前回のDEVILとも違い、その辺もよかった。「甘くない 話などない」と言うところの振り付けや、奥の高いところから皆をマリオネットのように操るところ、そこから上着の前をあわせながら高く跳び降りるところがかっこよかった。裾をさばいてのターンも。

お歌も素敵でね~。Crazy Boyと言う声がすごい好きでした。他の所も伸びやかで聞きやすい。大手町という場所もあり、また初恋探し見たいなあとなりました。

ラストのシーンも余韻がとても良かったです。

 

たっぷり推しが見れて良かった~~~~!!

大阪でも楽しく元気に、推し達も観客も過ごせますように!