最近見た舞台まとめ!
ボディーガードと怪人と探偵とバーフィオーレ
ボディガード
来日版を観劇。
映画版を見たような気がするのに記憶が全くなかった…。
過去に暗い影のあるボディガードと、彼が護る歌姫との物語です。
歌姫であるレイチェル役は、アレクサンドラ・バークさんの回でした。
めっちゃゴージャスでグラマラスだった…
歌がうまい。カッコイイ。
CHICAGOとかの来日公演を見ると、ダンサーさんの身体の厚みが違うな…って毎回なります。
あとなんか、照明についての感性が違う気がするんですよね。目くらましライト(客席側にライトを一瞬向けるやつ)はもちろん日本でも使うんですけど、来日ものはもっと眩しい気がする…なんでしょうね。
レイチェルのショーのシーンもいちいちゴージャスで!
オスカーを狙う歌姫~~~~~!!っていうのが感じられて楽しかったです。
フランクさんも格好良かった…何か大人な話だな~ってのの格になる色気と知性が素晴らしかったです。
個人的に一番好きなのはニッキー! レイチェルのお姉ちゃんで、彼女の影に隠れた才能と愛にあふれた女性…。歌が、レイチェルのバーーンッ!っていうスター性とは違う方向で上手くてすごい好きでした。
難点はものすごく忙しい人のためのボディーガードなのと、ショーシーンの歌唱か心情描写の歌唱か、ちょっと迷うところでしょうか…。ただ母国語で観てないからそう感じる部分は大きいと思いました。字幕頼みなので…
やーでも、日本版も見たい。
めっちゃ見たい。
ニッキーがAKANE LIVさまなんですよ。
私の初AKANEさま、生執事の地に燃えるリコリスのマダム・レッドなんですよ。
激歌ウマ不憫お姉ちゃんの再来……ガチ泣きしてしまう…
あとトニー君がまーくんなのも見たいポイント…レイチェルは柚希さまかな……どっちも見たいけど。
バーフィオーレ
ご縁があって見て参りました~!!
エビスSTARバーは、西田シャトナーさんの一人芝居「手帳に食われた男」(エムキチビートさんのFight Aloneシリーズ)以来です。
Bar Fioreというバーで、マスターを中心に展開される短編連作でした。
概要は以下の通り。
◆キャスト&ストーリー
◇全編出演:大西青樹 (風凛華斬)/Bar Fioreのマスター役
◇プロローグ 作・演出:末次由布子
吉田紳(風凛華斬)/酒屋「鹿島屋」の配達・竹田役
◇エピローグ 作:末次由布子 演出:SIN
末次由布子(風凛華斬)/バーの常連・みのり役
【日程B】
◇「マスターの受難」作・演出:吉田紳
人手が足りず、アルバイトを雇ったマスター。
ところが、やってきたのは板前姿の青年!
おまけに悪酔いしてからみ続ける面倒なお客様!
常識の通じない二人を相手に、マスターの長い夜が始まる…
古川創太/富沢隆役
末次由布子/バーの常連・みのり役
夜10時。Bar Fioreに飛び込んできた女子高生。
進路のことで母親と喧嘩して「家出」した彼女とマスターの
進路相談が始まる。
「大人になるって、どういうことだと思いますか?」
ぱにこ/みさき役
1時間みっちりお芝居していて面白かったです!
メインのキャラクターの背景について、丁寧に描いているのが好感が持てました。
あとお芝居もバーの舞台にしっかり合っていて、リズム感も良いので中だるみせず最後まで楽しめました。
プロローグとエピローグとかでのマスターの奥さん愛が可愛かったな! クーデレ大変美味しいです。
みのりちゃんのキャラクターも良かった~! ファンとしての葛藤もよく、酔っ払いっぷりも可愛く。
マスターとみのりちゃんの掛け合いや、ラストの余韻はとてもよかったです。
ただなんだろうな。
「変な人を出せば面白い」「人を諭せば深い」みたいなのが少し気になりました。
マスターや常連の女の子は、出番が多い分、キャラの個性や言葉の背景が見えてくるんですけれど、各話のゲストキャラは「面白がらせるためにいる」「諭されるためにいる」みたいな、物語のためにいる感じが出てしまってたかなと。会話の中で、お互いの感情がやりとりされる部分が薄いのも気になりました。
小説だと、短編はネタを描け、長編はキャラを描け、みたいなのがあるんですけど。芝居でも、尺感に合わせる事を考えると同じ部分があるのかな。
丁寧に脚本で練られ、演出され、演じられた作品だっただけに、キャラが生きる前に話が終わっちゃうのがもったいなかったです。
久々に近い距離でお芝居を観て、またがんばっぞ~~と元気が出ました!
怪人と探偵
めちゃめちゃ面白かった…。
完全にミステリーしてるんで、こちらはあまりネタバレしないでおきます。
ザックリというと、怪人二十面相と明智小五郎の関係性の乱歩的再解釈を、豪華な楽曲と演出でミュージカル化したという感じです。
なんで「乱歩的再解釈」かというと…怪人~は子ども向けの、小林少年を中心とする少年探偵団ものでのラスボスキャラとして出てきているので、原作だと割とポップで可愛いタッチで描かれている部分が大きいんですね。
それを、小林少年を大人にして、良い脇役として立たせた上で、怪人VS明智の構造にし、乱歩の怪奇・ミステリの側面をより立たせる感じで描いた……って感じました。
錯視を多用した舞台美術も可愛かった~~~!!色も可愛い。たまらん。
奥行きを出すのに、奥の方の街灯や柱を小さめに作る…っていうのはそこそこ見るけど、そこにパースをつけるように?、消失点に向けて傾斜させるパターンは初めて見た気がします。
ラストの部分についても触れたいけど! ネタバレなので!
とりあえず、これが面白かった人は、多分K20も楽しめると思います。
明日は愛と哀しみのシャーロックホームズを見に行くぞ~!!