Tida-Tiger

好きなものだけ好きなだけ。

ミュージカル『Romale』 感想

サクラと芸劇。

 

ということで、ロマーレ― ロマを生き抜いた女、カルメン ―を見て参りました。

ミュージカル『Romale』特設ページ 梅田芸術劇場

 

なんか……すごい顔が好みの人が集まっていて…これは見たいなと……。あとゆるゆる~っとゆーやさんを見てる人なので、お花さまの相手役をするのは見たいなあと。

ゆーて。優也さんに関しては、めっちゃゆるゆる茶の間なので、今回のチラシを見てSHOTAがX4を卒業してたのを知りました。あとさっき検索して始めて10周年本発売していたのを知った。いや待って。馬に乗っている…欲しかった…。

で、何かの時に見切れ前方席解放のタイミングがあったので、そちらでチケットを購入。激端というか、LB/RBというちょっと高さのあるバルコニー席だったので、角度はきついものの、舞台に座席が向いており、なおかつ5列目付近の距離から人の頭を飛び越して見られて良かったです。

 

ここから感想。

普通にネタバレしてるので気をつけて下さいまし。

 

内容とか演出とか

ダンサーさんの演技、その演出が本当に美しくて、自由と歌と踊りを愛するジプシーの世界観が目の前に広がっているのがすごかったです。

個人的にこの記事のトップに来ている、赤いリボンの枠の中央に立つカルメンのシーンが好き。

絵としてすごく綺麗なんですけど、リボンを操るダンサーさんの影、リボンの擦れる音がまたなんかセクシーで…実際に見るとまたグッと来るシーンでした。

光と影が綺麗だったなあ。ホセが牢?の中で祈る時に、十字架の光が背後にあるのがよかった。あと終盤の、ホセとカルメンが断絶を知るシーンで、足元の階段が二つに割れて、二人を別つ光の川が現れるので、視覚的にも判りやすくて美しくて好きでした。

絵作りが美しい話ばかりしている…。

物語もホントすごい好きなんですけど、それぞれのキャラが良いので…それは個々人の感想で書きます。

余談、いくつか。

・老ホセが首にかけている物は、自分の十字架とカルメンから投げ返された指輪を重ねた物。

カルメンが占いに使っているタロットカード。今日ひいてたのは…吊り男・愚者・吊り男(?/もしかするとどっちかが魔術師) 報われる(報われぬ)献身/無知ゆえの蛮勇/智恵・成功、みたいな。割と話に合っているような…いつも固定なんだろうか。

 

キャラクター

めっちゃザックリと。

お花さま。カルメン。良かった。私は退団なさってからのエリザしか見ていないので、まず初めに小麦色の肌にビックリした。作中では何歳設定なんだろう…ひたすら可愛い……。鮮やかで奔放で、でも自分自身に残るわずかな純真さと智恵故に、真に自由にはなれなかった人、という感じ。男を翻弄しているようでいて、決して不実では無かった。献身的なんだよなあ。終盤の、ホセとの間に横たわる川について語る声が切なくて。

優也さん。ホセ。めっちゃ好みだった。Twitterでも言ったけど、ご本人の曲のSUPER DRIVEとAll My Loveがすごい好きで…。エロさもあるんだけど、幼子のように純粋で、それでいて狂気すら孕む執着と愛の表現が、歌・ダンス・芝居全てで表現されていてたまらなかったです。なんか、直情的とか馬鹿とかいう言葉では表現出来ない、転がり落ちるしかない男の深く暗い哀しさがあるのがいいなあ。

伊礼お兄様。エロい。声もエロい。軍服ありがとう。悪い人ありがとう。

太田のもっくんさん。可愛い。やっぱり軍服ありがとう。当て馬将校(意外と頭が良い)、良かった。あの手首をくるって返して、すこし指先を上げる、みたいな動きがやたら綺麗なのなんなんだろう。

KENTAROさん。スピード感のある悪役っぷりに惚れた。出てきてちょっと経ったところで「倒すべし!」みたいな気分にさせるのって凄すぎでは。

団さん・福井さん。ぐっと場面がしまるのが良き…よくよく考えなくても、全メンバーの中で福井さんが一番若くて(キャラ)、割と真っ直ぐ熱意があって可愛かった。団さんは老人なんだけど、確かにホセ自身なんだと思わせる感じで…すごかった。

ダンサーさん。ロマの世界を心身共に使って表現してて格好良かった。

 

やー……見に行って良かったです。