Tida-Tiger

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RENT 2017 初日感想

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RENT2017!初日!!おめでとうございました!!!!!

やー、待ちに待って待ち続けた初日。

最高でした。ありがとうございました。

村井マーク・コーエン、愛。

 

基本的に感想なんかは、見てすぐ書くタイプなんですが*1

これは……なんだろう、

記憶を言葉に置き換えてしまうのが本当にもったいなくて、

記憶をぎりぎりまで反芻していたくて、今日まで取っておいてました。

 

とりあえず総括としては……「愛」かなあ。

あと、「2年、経ったんだ」

 

2015年版の感想は上記のリンク先で。

 

そんなわけで、ざっくり感想。初日メンバーしかまだ見ていないので、そっちのみです。

Roger:ユナクくん

2015年は硬さがあり、それがセンシティブさにもつながっていたのですが、今回は多少余裕・柔らかさが感じられて、とても可愛かったです。

村井さんのマークとのやりとりも朗らかで…若さがある…。あと今回、マークが割と世話焼きな感じになっていた(基本的な芝居は変わらないんですけど、気の使い方が優しい)ので、それもあって、硬さはないけど危うさが出てきた印象。

あとミミに「ダウンタウン一のお尻なの♪」ってされた辺りで、お尻に「Oh…」って声を漏らすのが面白すぎました。わかる~お尻セクシ~。

ミミとカップルになった後の惚気っぷりも弾けてて可愛い!!

Goodbye Loveあたりのミミから離れようとするときの感情の動きも、心にぽーんっと入ってきて切なかった…。


Mimi:ジェニファーさん

安定のジェニファーミミ~!!可愛い~!!グラマラース!!最高のお尻!!!

Out Tonightの登場時の高揚感は半端なかったです。

ジェニファーさんは本当に魅惑的なミミなんですけど、今回カンパニー全体がオープンハートな感じがあるためか、それぞれに感情が交錯して、魅力が倍増して感じられました。ロジャーがミミ可愛い可愛い。だから悲しい悲しい。ってしてると、ミミの存在の重みが増す。そんな感じ。

初日は特に、観客も「おっしゃ来いや!!受け止めたるわ!!拍手のタイミングもバッチリだぜ!!!!」って感じだったので、二度目になるんですけどOut Tonightでの「来たぁあああ!!」感が半端なくてね…。あそこ何故か可愛すぎて泣く。

でもAnother Dayの後は拍手が出来なかった。圧倒されちゃって…。あれはすごかったなあ。


Collins:光永泰一朗さん

お初コリンズ。初日見に行って初めて、ダブルキャストじゃないと気付いた。

甘さと男らしさのあるコリンズ! 似てるというと失礼かなと思うけど、2015年のお二方の良いところをガッツリ受け継いでいる印象。

あとめっちゃ歌上手くないですか? I'll cover youのリプライズ、上手くてひたすら聞き惚れていました。

そーちゃんエンジェルといると、不思議と可愛くてたまらない!!割と大きいんだけど…。

個人的にContactでコリンズが暗がりでする、かすかな芝居が大好きなんですが…スミマセン、初日はずっと推しを見ていて、エンジェルが躍り出てきたときにようやく我に返ったので、今回は見ていないです。

次はちゃんと見たい。


Angel:平間壮一くん

そーちゃんそーちゃん。笑顔が可愛い!

なんかもう絶対的ヒロインで…可愛くて健気で……今回2回目と言うこともあり、お初コリンズをにこにこリードするところが、もう本当にエンジェルって感じで最高でした。「No、なんて、言わせない」が好きすぎる。

ダンスが超絶上手くて、ダンスシーンで本当に目を引く子だったと思うんですけれど、今回はコリンズへの愛とか、皆への愛がわざとらしくなく、優しく表現されていて、そういった部分でもぐっと目を引くようになっていたように感じます。

ロミジュリのマーキューシオもそうで…ダンスだけじゃないそーちゃん、役者さんとしてカッコイイそーちゃんを見られて嬉しかったです。


Maureen:上木彩矢さん

赤毛改め、紫インナーカラーのモーリーン! ビッグ・ベルズの「ステージはどっち!?」好きすぎる。

開演前の、留守電に録音してるようなビープ音からの影アナも良かった~。

パフォーマンスでは、上スクリーンが動かず。足でダンッてボタン(ペダル?)を押して、画面を変えるという趣向なのですが、何も映らなくて! しばらくしてから気付いたときのOMG!って表情が最高にモーリーンでした。その後、足でダンッてするのを地団駄に混ぜていたりして、フォローも良いなあと思いました。

ただしジョアンヌは若干フリーズして、「信じて飛ぶの♪」のメロディのスタートボタンと、コーラスを飛ばしかけて、モーリーンに「プーキー!」と呼ばれていました。これ元々そうでしたっけ。割とどっちもキャラらしかったので、もしかすると本来からこういう芝居だったかもしれない…(?)

あと今回、全員……なんだろう……おげれつ迄は行かないけど……はっちゃけよりもすごい……おっぴろげ(下品)……? で……。

モーリーンはまた大変すごかったです。


Joanne:宮本美季さん

ジョアンヌ~!! 大変申し訳ないんだけど、舞台上に立っているのを見た瞬間の感想は「胸痩せた……?!」でした。ゴメン。多分ミキティジョアンヌが好みすぎて、逆に脳内でガンガンに妄想補正かけていたんじゃないかな…ごめん。

でも歌っているのを聞いてる内にそんなことすっかり忘れてしまった。

Tango:Maureenは相変わらず可愛い。モーリーンへのメロメロが深まってる感じで、振り回されッぷりが極まっていました。マークにくるくるくる~ってされてから放られるのがリアルに二人の関係性、って感じで。好き。We'er OKもひたすら可愛い。振り回されている。

歌も上手くなってるのかな? 元からめっちゃ上手いけどな!! Take me or leave meはなんかすごい…見入ってしまった……。

今回皆そうなんだけど、歌のうまさと感情の放出で殴ってこられるので「最高ですぞww最高ですぞwww」ってなって笑顔になってしまう。

Goodbye loveのミミと声を合わせて歌い上げるところ、めっちゃ好きです。


Benny:NALAWさん

お初ベニーちゃん! イケメン、声が良い! まだ硬い部分はあるけど、それがマーク達の距離感にも感じられて悪くない。

Santa Feで、ベニー役が扮するホームレスが、柱を掴んで床と平行になるように身体を持ち上げながら、足を歩くように動かす…みたいな芝居を下手でやっているのですが、NALAWくんも当然のようにやっていて、スゲえ…ってなりました。筋肉あるんだなあ。

体格といい顔立ちといい、素直に通る声といい、なんか……いいですね。よきよき。


新井俊一くん

二年ぶりゴードン! また歌がうまくなって…ゴードンの気持ちがしっかり伝わってきました。2015年の初日近くは、「T細胞が減ってる」が微妙に「ちいさいほうがへってる」と聞こえていたのですが、今回はもうパッキリとティーと聞こえました。

「真面目に生きてる!」も良く響いて良かったなあ。


千葉直生ちゃん

ツインテール可愛い可愛い。アレクシーも怖くて好き。マークに「魂売ってちょうだい♪」って言うの…その怖さがあって、マークが電話線で首を絞める瞬間泣きかけました。


小林由佳さん

マークママ♪ 初日はちょっとお喉の調子悪かった? かな? でも相変わらず、La vie bohemeのダンスと、Contact→I'll cover youのリプライズへの流れの部分は美しい…。


MARUさん

MARU様~!! SOLもI'll cover youのリプライズも良かった! 聞いてて気持ちいい。あとマークとちょいちょい話してる(モーリーンのステージを設営しているときにちょっかい出してる)の好きです。


奈良木浚赫さん

兄貴~!! ジョアンヌパパも、ライフ・サポートの人も好きです。兄貴感ある。スタッフTも格好いいですね!村井氏発案で、ならきさん描画なのかな。色んなモチーフが組み合わさってていい。ただ遠目で見ると怖い(顔に見える)です。


岡本悠紀くん

ヤクの売人の悪~い顔が好き…。いかちめ。歌もダンスもゴリゴリに格好いいですね! あとContactで着てるシャツ、やっぱりハガレンのアルの血印に見えるんですけどあれ実際は何のマークなんだろう…。


長尾哲平さん

前回は都乃ちゃんが担当していたSwing! 色んな役になります。今回はホームレスのおばさん(MARUさま)をたたき起こすのも長尾さんなので、大変威圧的で暴力的な公権力感出ていて好きです。

 

 

Mark:村井良大さん

なんか、もう、2年経ったなー!!と。

成長なさったんだなあ!と。

あと前に書いた記事で、 「もうちょっと、君が見たいよ」だの、「受け止めても威力をそげなくて、後ろまで吹っ飛ばされて、壁にめり込みながらも「ナイスボール……!」って親指を立てたい時がある。」だの言っていたのですが。

実際やられると、オギャー!!としか出来ないですね。

ナイスボールとか言ってる場合じゃないわ。

今回は村井さんがキャストさんとの交流を大切になさっていて、そしてマークの友人達を思う気持ちも深まっていて…

ユナク君のロジャーをいたわる素振りが本当に愛情深くてたまらなかったです。ベタベタしてるとか、押しつけがましいっていうのではなく、必要であれば手を差し伸べるし、言えないときに言葉を引き出す助けをするような。

2015年では、輪に入りきれない傍観者だったかな。温かく見つめているけれど俯瞰的。全景を撮っていて見やすいけれど、心情は描ききれない構図のイメージだった。風景撮影の定点カメラみたいな。

2017年では、台風の目の孤独というか。目まぐるしく巡り、変化し続ける中心になって、それをまとめているけれど、どこか凪いだ寂しさがある。ある意味、ドキュメンタリーか、POV方式映画みたいな感じ。まさにマークが撮っている画面そのもので……。

なんかあれだな。パラノーマル・アクティビティの第一作と第二作の変化みたいな。

RENT自体も作品自体が作中作というか、マークが撮っていたのはこの物語なのかな?とも思える構成なのですが、今年はそれがとてもしっくりくる。

あと、割とアメリカキャラ(?)(グレッグとか)って、アメリカンというか、マーティっぽい芝居をする癖があったのですが、今回はそこが…なんだろう、はっちゃけてて、表情豊かだし、感情は伝わってくるんだけど、わざとらしくない感じで、ウワッすごい!となりました。元々自然なお芝居をされる方なのですが…今回はそこが深まっていて……こんな風に成長するんだなあ、と、とても驚かされました。

あとそう、いい感じに恥じらいがなくなりましたね。カンパニーの皆もそうですが。

正直La vie bohemeでめっちゃビビって、Contactで崩れ落ちました。

モーリーンの所でも言ったけれど、なかなかにおっぴろげで…。いやおっぴろげって言葉自体は別に、「広げる」をおをつけて強調しただけの言葉なので、何も恥じらう事はないのですが、基本的に使うところが限られているので……察して下さい。

細かいことを書いてしまうと、話やキャラクターの面白みよりも、そういう所だけが変に目立つ気がするのでザックリと。

常々申していますとおり、村井さんの細やかなマイム・身振り手振りでの表現が、本当に丁寧で、意図したイメージが割とバッチリ感じ取れるので大好きなのですが、それを最大限に活用して、Contactのシーンを描き出して下さり、誠にありがとうございました。あんまりにも村井さんに魅入っていた為、躍り出てくるそーちゃんにビックリしすぎました。生と性と死の交わりが、真に迫ってきました。

そこも相まって、どかーんと打ち抜かれた感じでした。

 

初日を見てから数日。言葉にうつさずひたすら反芻していましたが、なんかもう、何もかもドップリです…。

早く次の公演が見たいなあ!

*1:人の感想を見てから書くと、そっちに表現や言葉が引っ張られて死ぬほど嫌。ちょっと見ただけでも大枠は覚えちゃうから、頭の中に残っちゃう。あと、気持ちをすぐに言葉にしたい