Tida-Tiger

好きなものだけ好きなだけ。

ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損- 感想

感想だよ~~~~~~

 

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正直、全人類見に行って欲しい…!!!!!!

テンポ良し、演出良し、曲良し、キャスト良し。楽しく見て帰れる作品です。

ド下ネタが多いのはアレですが、ちゃんと笑えるので!!

行って!!!!!元気になるから!!!!!!!

 

※個人の意見であり効能を保証するものではありません

※ネタバレが含まれます

 

あらすじ

ピレネー山脈西部に位置するナヴァール王国で、
大学卒業5周年のパーティーが行われている。
国王ファーディナンド三浦涼介)は同窓生のビローン(村井良大)、
デュメーン(渡辺大輔)、ロンガヴィル(入野自由)とともに、
これから3年間は恋愛禁止、
ひたすら勉学に身を捧げるという誓いを立てる。

そこにフランス王女(中別府葵)とその親友ロザライン(沙央くらま)、
キャサリン伊波杏樹)、マライア(樋口日奈)がやって来る。
王女は病身の父の代理で、
ナヴァール王国との領地交渉を任されて来たのだ。

誓いを立てた以上、女性と接触するわけにはいかないと、
王女らの訪問を拒絶しようとする国王たち。
だが、互いに顔を見合わせた男女らは息を呑む。
実は、それぞれが大学時代に淡い恋心を抱き合った相手同士だった。

一方その頃、国王の同窓生のひとりアーマード(大山真志)は、
バーのメイドであるジャケネッタ(田村芽実)へのラブレターをしたためる。
そしてこのラブレターが、
国王と旧友たち、フランス王女と親友たちの禁断の恋に火をつけることに―。

ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』 公式サイトより

という感じです。

まあこのあらすじにある設定は、元々のシェイクスピア作品の設定そのままって感じです。
王様・王女の設定や、その取り巻きの立場、王女がやって来た理由は同じなのですが、時代自体は最近のアメリカです。彼らが通っている大学も、歌の中でアイビーリーグとされています。

lineblog.me

用語についての豆知識を教えてくれる村井氏に感謝。

ザックリ言うと、
シェイクスピア作品のエッセンスが割と残っている、金持ち高学歴パリピアメリカンラブコメディ
って感じです。

基本的に明るくて滑稽で、最後は切なくなる。でもラブだけが主軸かというと、それに終わらない深みもありました。

 

開演前

普段は舞台セットとかの話も書いてるんですけど、今ちょっとその気力がないので飛ばします!!!

とりあえず開演20分前には席に着いていること、出来れば300円を握っておくことをオススメします。

全体の話についても上でちょっと触れたので飛ばします。

 

キャストごとの感想

相変わらず番手を無視して推しが一番最後です(長くなるから)


沙央くらま/ロザライン

声が良い…可愛い……女子メンバーの中では一番賢そう(?)
最初は一番意地張ってるんだけど、だからこそ自分の中の恋心に気付いているな、って感じられて可愛かったです。
Stop Your Heartの歌い出しが切なくて好きだったな~。


渡辺大輔/デュメーン

イケボォ……!! 初日はなかったのですが、4日夜にDumaine's Sonnetの前に「15世紀風の曲」とバンドにリクエストするも、15の夜?を歌わされていたのが可愛かったです。あと同曲でのロングトーンと、物陰に隠れるときにキリスト像の真似をするところ。

入野自由/ロンガヴィル

タップダンス可愛かった!! 寝間着のスパイダーマンからの、キラキラタップダンス衣装になるのがキュートでした。初めて生で見たのですが、超上手い声の暴力に可愛いが合わさって、大変危険な存在だなと思いました。


大山真志/アーマード

キャラが強い。声が良い。これにつきる。お風呂シーンももちろん好きですが、ジャケネッタ曲は全部好き…。ド下ネタラップをやっている時、遠目だとキムスバに見えるなってどうでも良いことを考えていた。
個人的な感想ですが、クラセンの次にLLLを見たため、滑稽キャラが続いてしまったので、今度はカッコイイキャラを演じているときに見に行きたいと思いました。


中別府葵/フランス王女

可愛い~高貴~~!! コスタード君の言う偉い人の見分け方が、嫌みなくしっくり来る感じがしました。細身の長身が美しいのですが、ロザラインの振りをしているときに、村井さんと身長を合わせるために、ちょっと屈んでくれているのが可愛かったです。あと銃を掃射しているところ。


田村芽実/ジャケネッタ

世界で一番幸せになって欲しいセクシー担当。歌が…歌が上手いッ……!! Love's a Gunでのソロが心臓に刺さります。お色気なんだけど寂しさとか報われなさ、恋への思いが感じられて…。アーマードはダサいけど懸命にジャケネッタを愛していると思うので、このまま末永く幸せでいて欲しい。

伊波杏樹/キャサリン樋口日奈/マライア

可愛い。それぞれに性格やお芝居が違って可愛い。でも困ったことに、推しのことばっかり見ていた為、この二人の区別がついていず…ゴメン…。
寝袋を抱っこしてごきげんになるところと、曲の中で電気を消してくれない話するところが好きです。

加藤潤一/ダル

朴訥とした(トロい)警備員。開演前に出てきたときもちゃんと役を徹底していてすごかった…。
庶民三人組の歌うRich Peopleが本当に大好きなんですよね…貧困と教育格差の話を重くしすぎず、かつ庶民側の反骨や諦観もしっかり織り込んでいて。「でもこの空は、」と歌うダルが好きです。


石川新太/モス

健気可愛い。ねこがすき。最後に猫とハッピーエンドを迎えるのも可愛い。アーマードとの歌は新太くんの無駄遣い感が半端無くて、ああ~芝居も歌もいいのにすごいひどい歌を~~!!という謎の充実感(?)があります。

ideanews.jp

やたら推しが推してるのも好き。

一色洋平/ボイエット

眼鏡可愛い。じゃじゃ馬な王女達に、ちゃんとつっこみを入れていく常識人。普通に高学歴男子なのでは? ピンポンダッシュ後に物陰に隠れるときと、寝袋を貰えなくておろおろしているところが好きです。


遠山裕介/コスタード

腹筋と乳首…。アーマードとは別枠の狂言回しなんですけど、キャラのチャラさがホント良くてリアルで、物語を動かすためにやっている!という感じをさせないの、すごいなと思ってます。それはそうと腹筋と乳首とウェイ。

ひのあらた/ナサニエル&木村花代/ホロファニーズ

学者さんとか色々やっている! コミカルさの案配がとてもよいです。ダルにホロファニーズが「無知という怪物はなんて醜いんでしょう!」って言うんですけど、学者自体が結構コミカルに描かれているので、ちゃんと笑えるのがすごい。

三浦涼介/ファーディナンド

美だな~…。コテージの玄関入ってすぐに国王の肖像(アンディ・ウォーホル風)が飾ってあるのは見る度に笑ってしまう。賢く威厳があり、でも純粋に人を愛せる部分もあるのがとても可愛いなと思いました。歌いかけるシーンも、ホント気遣いの人だな…と。パンフレットでのやりとりも可愛かった。

 

村井良大/ビローン

好き……(感想)

いや~好き…。なんか他作品に喩えて申し訳ないんですけど、La Vie Bohemeのマークみたいな感じを全編通して継続する感じで、見ていて楽しいんですよね(内容ではなくテンションの話)

冒頭の若い男の欲求をロックに歌い上げるYoung manも、歌っていて楽しそうなのがいい。声も本当に張りが出てきて…って表現で良いのかな。意味を伝える力のあるところに、更に歌声としてのパワーが合わさってきて、好きです。

キャラとしては、ちょっと頭が良く、処世術にも長けた男。だから王の取り巻きの筆頭にいられるんだろうな。アーマードとの付き合い方も含みがあっていい。
他人のことは、利用できる間は利用しておこう、自分の利益が一番大事、みたいな正直で利己的な子でした。

割と普通の人キャラを演じることが多く、その中でも、素直・純粋な子が多い印象だったのですが。
こういった欲望に忠実なキャラクターも、しっかりとリアルに演じられるんだな~さすがやな~~!!ってなりました。

でも恋をしてあっぱらぱー(古い)になる。笑

Change of Heartの、掟を守り抜こうか悶々と悩むも、最後には恋の花を咲かせてソネットを書いてしまうところが可愛くて好きです。その前にジャケネッタがLove's a Gunで恋と愛の重み、痛みを歌っているのとの緩急が良く、歌やそれの描く物語に引き込まれました。

女の子達にしてやられたあとに、改めてロザラインに語りかけるところがまた切ない。どれだけ辱められても、愛を諦められないところ。だからこそロザラインも彼と向き合ったのかな。

個人的にラストは、王女達から与えられた新しい掟を、今回と同じように破りそうな感じもあって、そこがなんか人間っぽくて可愛いなと思いました。

 

ガチ恋奴の戯れ言

この作品ではラブレターが物語を動かすきっかけになります。
ビローンのChange of Heartも、恋心に突き動かされてソネットを手紙にしたためるというくだりがあり…

その気持ち、めっちゃわかる…

ってなりながら見ていました。

ていうかなんで君が?それを?歌う??こっちの気持ち?を?????
という。

こっちも、好きすぎて突き動かされてお手紙書いてるし、専用レターセット作ったし
専用ポストカードも作ったし。

推しの出る恋愛ものって、どうしても色々警戒してしまうんですけど。
やっぱ芝居が好きだし、絶対見逃したくなくて。
更に今回のLLLは、手紙のくだりはもとより、恋のふわふわ感とか、ちょっと警戒してしまう気持ちとか、退けられて悲しいとか、そういう共感できる部分が沢山あって、

結局

めっっっっっちゃ、楽しめました。

なんだかんだラブコメめっちゃすきなんだな…となった本作品。

みんなみてくれぇ……!!!