Tida-Tiger

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映画『最果てリストランテ』 感想&トークイベメモ

is-field.com

 

最果てリストランテ

東京・池袋上映は終了いたしましたが、今後7/6より大阪で上映開始予定。

第七藝術劇場

 

推し(村井良大氏)の欲目は抜きにして、結構好きな作品なので、今更ではありますが、ざっくりと感想と、トークイベントの記憶を書き留めます。

 

あらすじ

Story
これはとある場所の小さな、小さなレストランの物語。そのレストランの営業時間は決まっていない。
そこは人生でたった1度しか訪れることが出来ない。そこは三途の川を渡る前、最後の晩餐をとるためのレストラン。そのレストランでは料理の注文をすることは出来ない。できるのは最後の晩餐の相手を選ぶこと。選べる人の条件は既にこの世に存在しない人物、1人に限るということ。相手が決まれば料理も自然に決まる。
料理するのは韓国人のハン、給仕は日本人の岬。レストランに訪れる人達の思い出の料理を振舞い、その料理を口に運んだ人達はみな笑顔になり饒舌になる。そして新たな旅路へと向かっていく。
一方、ハンは記憶の全てを現世に置き忘れてきてしまっていた…。ハンは、岬は、なぜここで料理を振舞っているのか? そもそも、ハンも岬もこの世の住人なのか? それとも…。

公式のあらすじはこんな感じ!

死んだ人が、死出の旅路に向かう前に訪れるレストランでの、短編オムニバス形式に近い作品です。テンポ良く話を進めていきつつも、各キャラクターの心情や立ち位置をしっかりと描いているので、自然とほろりと来ました。

 

感想

※ネタバレ含むよ!!

切なくて、優しくて、お腹のすく物語でした。

三途の川の手前に建つ小さなレストランを訪れる客は、

・妻に先立たれ、一人で15年間生きていた男

・交通事故で死んでしまった少女

・妹の死のをきっかけに立ち直ろうとするも殺されてしまったヤクザの青年

・相方に先立たれラストライブが出来なかったお笑いの青年

・死んだ娘を一人に出来ないと追いかけてきた母

植物状態の恋人のことを想いながら、人生を生ききった女性

です。

おのおのが「先に死んでしまった、大切な一人」をレストランに呼び、思い出の食事を取ります。

皆の人生が丁寧に、美しい映像で描かれていました。
それだけに、彼らの大切な一人への思い入れや、彼らと食事をとることの喜びが感じられ、死後という切ない状況を扱いつつも、生の温かさや人とのつながりがしっかりと息づいた作品となっていました。

 

ロケ地は青梅にある阿吽Labo。

【360°】Aun-阿吽Labo | 東京都青梅市 ギャラリー・カフェ - YouTube

実際に川を目の前にしたロケーションで、レストランの扉を開けたときに響いてくる水の音が心地よかったです。(後から付けている可能性もある)

また、木のあたたかさのある建物が、世界観とマッチしていました。

 

物語やロケーション同様、監督の画面作りもとても好きでした。

調理や食事風景は、ただ実物を切り取るだけでなく、適宜編集が成されて、リアルかつテンポ良く描かれていました。調理する手元は勿論のこと、そこから上の方、調理している本人の表情なども見られて良かったです。

作業の音なども、細やかな部分までしっかり作り込まれていて、食事という五感に訴えかける行為を、嗅覚や触覚にはアプローチできない映像内で、限界まで表現していたように感じます。

あと物語の構成上、生前を振り返るという回想が多く入るのですが、無理に再現映像的にせず、ナレーションとイメージ映像を上手く使っていたので、作品への没入感を阻害しない感じで好みでした。

 

きちんと意図を持って構成され、あたたかい人の感情や物語に肉薄した物語は、とても素晴らしかったです!!

 

 

トークイベメモ

もうほとんど記憶が怪しいので、メモ程度に読んで下さい。

日舞台挨拶

映画「最果てリストランテ」初日舞台挨拶

5/18 10時の上映回の後と、12時45分の上映回の前に開催されました。

登壇者:ジュンQさん、村井良大さん、真宮葉月さん、松田圭太監督

終始和やかに会話が進んでいって可愛かったです。

ザックリ箇条書きで。

 

・ケータリングがあたたかかった

ロケーション的に食事が作れる設備があったため、ご飯があたたかかったそう。カレーとか色々出たそうです。韓国だと基本的にあたたかいが、日本はロケ弁が多く冷たいご飯が多いとのこと。
真宮さんは今回初映画出演とのことで「この温かいご飯になれてしまったら、今後大変そう…」みたいなことをこぼしていて可愛かった。

 

 

・村井さんから見たジュンQくん

真面目で真摯、だけどちょっと抜けてて可愛いところもある。

 

 

・ジュンQくんから見た村井さん

経験豊富で頼れる。はじめはちょっと話を聞きづらかった?みたいな事も言っていたような気がする。

 

 

・ジュンQくん、マイク(の送信機?)をトイレに落とす

「ジュンQくんのうっかりを話しても平気?」と村井さんが振った際に、まだ話をしていないのに「日本での映画撮影は初めてで、わからないことも多かったので……!!!」とあわあわ弁解していたジュンQくんが可愛かったです。

そしてマイクの機械をトイレに落として、マネージャーさんにこっそり言いに行ったジュンQくんの話が曝露された。

 

 

池袋上映最終日 トークイベント

『最果てリストランテ』イベント情報

5/31 18時15分の回の終わりにトークイベント

登壇者:村井良大さん、松田圭太監督

お二人でほっこり話していて可愛かった~。

 

・村井氏が髪を切りまして

仕事の関係で髪を切ったとのこと。監督も金髪にしていたので、それもいじりにいっていて可愛かった。

「仕事のために髪を切ったんですよ。監督も髪染めましたよね」
「そうです。金髪です」
「仕事のために?」
「あっ、ソウデス(?)」
「監督が仕事のために髪を染めるって…どんな効果があるんですかね」
「えっと、どこにいても見つけやすくなります」

みたいな感じで。監督は割とトーク慣れしていない感じがあって可愛かった。

 

 

・映画と舞台の違いなど

村井氏は舞台の方が緊張しないとのこと。また、カメラも数台がかりで、寄りとかロングとか、別の人を撮っていたりとかが同時進行している方が気楽という話もしていました。

カメラ一台に向かって演技する、というのが難しく、緊張するらしい。

映像だと、撮影は一瞬だけれども、そこまでにキャラクターの存在、その佇まいを作り上げたり、キャストとのキャラ観のすり合わせをするのに苦労する。みたいな話もしていました。

 

 

・岬として

この世のものか、あの世のものか、よくわからない存在である岬。

それを演じるために、ダイエットをしていたため、先述の「あたたかい食事」はほとんどとっていなかったそうです。
カメラマンさんとかスタッフさんはちょいちょい作った料理のつまみ食いをしていたという話を監督さんがすると、「スタッフさんはいいんですよ! ずっとその場で作業して大変なんですから。僕たちはやって来て、撮って終わりなので…」という風にフォローしていてキュンと来ました。いいやつかよ~。

ちなみにこの話をしている間中、おへその前辺りで岬ちゃんの概念を手でこねていて可愛かった。

 

余談ですが。

ふわっと金曜日 - Tida-Tiger

こちらのブログで、「これを撮影していた頃ってもしかして、推しが一番痩せてて美しかった頃なのでは…綺麗だなあ。今ももちろん美しいし格好いいです。」という話をしていたのですが。
その美が、岬の為に創り出されたのだと知って、尊い…となりました。

ちなみに去年発売した今年のカレンダーは、この時期に撮っているので、岬ちゃんの美が堪能できるよ!買って!!って言おうとしたら普通に売り切れていた。

slfshop.ocnk.net

まあもう6月だしな…。

 

・お酒周りの話とか

冒頭のワインを開けるところ。
ナイフがきかなくて実際には切れていなかった。
池袋最終日の上映終わっちゃったから、もう見れませんね~って煽ってくる村井氏可愛かった。DVD待ってるね!!!!!!!!あと東京凱旋上映!!!!!!

ワインの注ぎ方。
瓶の底を持つのは高級店、胴を持つのはアットホームな所。
瓶の底を持つのも練習したけど、このレストランの雰囲気的に胴の方があってるな…となったので、本編では胴を持っている。
監督が解釈が一致した…って感じで、そこまで考えてくれてありがとう、みたいなことを言ってて可愛かった。

岬が一緒にビール飲もうと声をかけられて、嬉しそうにするところが、村井氏は好き。
あの世とこの世どちらのものでもない雰囲気の岬が、そこだけこっち側に来た感じで、脚本を読んだ時にもいいなと思った。
そして照れる監督。そこ自分でも好きらしい。

村井氏自身の話。白ワインが好きとのこと。
楽屋で話していたMCさん(IS.Fieldの方)が「つまみというかアテというかの好みが面白い」と話を振ると、「イカの乾き物が好きです」と答える村井氏。
「ワインを提供するのにイカの乾き物…スルメとかが出てくるお店…?! あっ、家で飲むとか?」と掘っていくMCさん。村井氏は「いや、家呑みはほぼしません」と返していました。スルメとかがない時は、一夜干しなどを頼むらしい。MCさんも「一夜干しなら確かに合う」と納得されていました。

 

 

・あなたの思い出の味ってなんですか?

キャストさんにきくと、割と「お母さんの手料理」が出てくるという話から。

やっぱり、料亭とかでは食べられない、思い出のある味だよね、と。

MCさんが「村井さんはパンフレットでお母様の肉じゃがをあげていましたが、それは何が入っていましたか?」と振り、村井氏にレシピや味を答えて貰った後、「皆さん、作ってみてくださいね!そして写真付きで最果てリストランテを応援してください!!」と観客に振っていました。突然の村井氏おかんなりきり肉じゃが大会(??)

具材は「ジャガイモ、豚バラ、にんじん、糸こんにゃく」。後からタマネギも一応入れるらしいことを話していた(ぺって入れる手振りをしていた)。
味に触れる際に、「だいこn……だいこんじゃねえや」と言っていたのが可愛かった…。お母様が九州出身のため、甘め、濃いめの味付けだそうです。

でも正直オカンレシピってその日によって替わらん???

 

 

現在上映館を増やすために、鋭意営業中だそう。

とても良い作品だったので、もっといっぱいの人に届いて欲しいなー!!!と思いました!