Tida-Tiger

好きなものだけ好きなだけ。

勝手に!この舞台パンフが好きだ大賞@寅太

ということで(?)

台風が来ているからでもないのですが、書籍系の装丁へのテンションが謎に上がっているので、手元にある舞台パンフレット(プログラム)の中でも、ここが好き~~というのがあるのをあげていこうと思います。

※順序は優劣じゃありません。

※そもそも優劣ではなく、私自身の好みでしかありません。

※写真がないからとてもわかりづらい(権利的にあれなので載せてない)

※あと印刷屋さんとか出版業じゃなくて同人系の印刷物好きなので、単語とかが違っていたり、価値感覚が違う場合もあります。

それでは。

 

舞台パンフレットについて

大体A4~B4サイズのオールフルカラーで左・無線綴じが多め。もちろんA5サイズやそれ以下も、中綴じもあります。和物ストプレだと、色々な説明が縦書きになる関係か、右綴じになることが多いような気もします。

値段はピンキリ。宝塚は600or1000円あたり、大型ミュは2000円前後、2.5は1~3000円くらい。

2.5は頁が少なく値段が高めな場合も多い*1為、宝塚に初めて行った時に一番に感動するのは、プログラムの厚さと値段…という事も割とあります。

ただまあ、必ずしもその枠にはまるわけではなく。

演劇そのものと共に、作品世界を表現するため、様々な趣向が凝らされたパンフ・プログラムが、世の中には沢山有ります。

その中でも、私に刺さったモノを、勝手にダラダラと並べていきます。

 

装丁が豪華で作品世界に合っているで賞

2017年 ミュージカル アダムス・ファミリー

一般の単行本に近いサイズ(A5あたり)でなおかつハードカバー(上製本

パンフレットは厚みが(一般の小説などに比べれば)ないのが多いためか、上製本はあまり見ない気がします。

革にさびた鉄のビスなど、西欧の古書か古びた旅行鞄を思わせるデザインに、古びた金のような色でタイトルなどが入れられています。

作品のダークなファンタジー感にしっくり来るデザインと、上製本の装丁のマリアージュが最高です。

アダムスは横浜のレース屋さんに特注したレースの縁取りのあるハンカチなど、センスの光る物販が多くて良かったです。

 

シンプル・イズ・キュート賞

2018年 あなたの初恋探します

2016年 村井さん10周年本

初恋探しは白地に金インクで♡とタイトルを散らしたもの。

村井さん本はマーメイドなどの水彩紙っぽいざらざらした非塗工紙に黒インク。

シンプルだからこそのまとまりが美しく、愛らしいパンフレットです。普通に好き。つい手に取ってしまう感じです。

 

何かすごいで賞 

2018年 ミュージカル『Romale』 -ロマを生き抜いた女カルメン

尋常じゃない。文章で表現しづらい。会って見せたい。

表紙はガンダレ製本などと言われる折り返し表紙。表紙を本文よりも横長にしてあり、本文と同じ位置で折り返してあります。

でも普通のガンダレ製本とは違い、外側に折ってあります。しかも紙の縁は古びた羊皮紙のようにボロボロに朽ちた感じのカッティング。本来表に出ている部分であり、折り返しの下部分には、当時の現地の地図が印刷されています。

なおかつ本文にも金インクが何頁にも渡ってふんだんに使われ、カルメンやホセの感情の激しさを現すようでした。(一部の頁では全面金に白・黒文字という部分があり、インクなのかキラキラの紙に白押さえとかしてるのかよくわからなかった…)

デザイナーさんヤバイし多分印刷費がヤバイ。ホンマすごい。

 

発想が面白いで賞

2016年 地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.14 『The Love Bugs』 

カラーの表紙に黒いスリットが入った背のないプラスチックカバーが掛けられたパンフレット。

スキャニメーションを用いてあり、カバーを動かすと蝶が羽ばたき、草木の色も変わります。オシャレです。

 

世界観表しすぎで賞

2013年 THE ALUCARD SHOW

黒の紙に赤一色でタイトル箔押し、角丸にして高級感のある感じに。

紙の裏(表2,3)には印刷があり、中表紙に表紙と同じタイトルのスタンプを押したのが移ってしまったような、赤い痕が残っています。中にはALUCARDのLAST LIVEのチケットが封入され、アルカドニア達の飢えや渇きを思い起こさせます。

基本的にはシンプルながら、作品により沿ったデザインで大好きな一品。

 

デカいで賞

2012/14年 里見八犬伝

2014/16年 真田十勇士

言わずと知れた(?)八犬伝&真田組。でかい。A3レベル。

しかし印刷が美しく、美潮さんによるキャストプロフィールなどが充実しているので読み応えはある。でもデカい。

今年の魔界転生もデカいんですかね…2017年八犬伝は小さくなったらしいですが…もういっそデカくして欲しい(欲しくない)

 

最早、本でもないで賞

2014年 プロペラ犬×時速 246億 SPECIALコラボ公演「ハッピーセット

これホントに本じゃなくて!!?!

クラフト紙の、封のない封筒(A3を正方形に断裁したくらいのサイズ)みたいな袋に、B4正方形断裁?~A3くらいの、内容を印刷した紙が入れられています。紙と封筒です。

時速さんはtheatricalのパンフレット(本じゃない)(すごろく)もすごかったです。

 

あと普通に帝劇&クリエ系のしっかりしたパンフレットとかも好きです。

変な装丁好きだ~!! もちろん本そのものが沢山の人の手によって創り上げられ、印刷されるというのが何より好きなのですが、そこにもう一工夫懲らされているのが、またズッキュンと来ます。

何かそんな感じで…色んな工夫が凝らされてる本っていいよな~~~~!!!というだけの叫びでした。

*1:公演数や購買者数が少なく、部数が少ないので、単価が高くなりがち