Tida-Tiger

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TENTH(第3週目) 感想

 

そんなわけで、TENTH 第3週目、行ってきました!!

本当は29日の2部RENTチーム楽のみの予定だったのですが、どうしても村井マーク×藤岡ロジャーが見たくて…でも今になってミキティジョアンヌ(タンゴ・モーリーン)が見たくてたまらないです…。うぉあー。行くは一瞬の金欠、行かぬは一生の悔いだな…舞台は生もの……。

 

まあそれはともかく。

とりあえず1部の方からザックリ感想。ネタバレしてます。

 

この森で、天使はバスを降りた

誰ですか坂本真綾さんをキャスティングしたのは。ありがとうマジ天使でした。

オタクとして生きてきていたせいでしょうか…透明感・切なさ・一途な想いみたいな概念が真綾さんの声をしています。メロディは菅野さんです。

そのせいで、パーシーが元女囚として認識しづらいのですが…でも彼女の行いの理由が明らかになるにつれてすごいしっくりと、そして胸に染み入る…。終盤の森の美しさに感動して歌う歌が最高of最高でした。

ジョーが可愛いカワイイ。平方くんと真綾さんのサイズ感が良くて、ラストのやりとりにニコニコしてしまいました。

さかけんさんのケイレブは、初めは嫌いだったのですが、段々と男性原理にしばられて、亭主関白みたいにあらねばならないと思い込んでいた男性だったというのが明らかになっていく様子が素晴らしくて! シェルビーが落としたカトラリーを、膝をついて拾うだけでなく、自分でカウンターに持っていったシーンがとても印象的でした。現実のイーライと再会することで、彼に抱いていた(そして自分に強いていた)男性像の理想が崩れて、改めて自分自身を見つめ直し、本来の優しい部分が出たのかな…という。

シェルビーの変化も、本当に丁寧で。影のように付き従う女性から、自分の意志で立ち上がるところが好きです。あと歌声が優しくて~、過去を口にして苦しむパーシーに歌ってあげる歌が良かった。ケイレブとの決別のところで、家から追い出す(泊まれる場所を見つけて!みたいに)のがまた、場の支配権を持ってる感じで良かった。

ハンナとイーライも可愛かったなあ。それぞれに抱くものがあって。イーライはしばらくSpiちゃんだと気付きませんでした。髭あるとわからん…。エフィはキャラが強い。ちょっとお節介で…悪いやつではないんだよなあ。

今回のバージョンでも話は把握できたのですが、やっぱりない曲だったり、芝居の間が詰めてある部分もあるんだろうな~というのはあるので、これもやっぱり再演…何かの形で……見たいです…!!

 

2部 RENT&ZANNA

こんなRENTてんこ盛りで良いの?!!となりました!!いいのか?!いや嬉しいけど…!!でも正直ZANNAも楽しかったのでもっと聞きたい…再演キボンヌ…

RENT組は長くなるので先にZANNA組を。

わちゃっと話す(後述)RENT組とは逆に、丁寧にキャラクター相関図から、世界観から説明してくれるZANNA組、もといあやひーお姉さん。 めっちゃ丁寧だった。込み入った設定が理解できました。

曲は魔法が失敗したZANNAちゃん(ロウマくん)に続いて、その魔法を使う直前のシーンの歌。歌う順序が逆というのを、恋愛関係のメジャー&マイノリティが現実の世界とあべこべであることと絡め、「あべこべ」と曲の前に説明するも、また曲の後にも説明してしまいあべこべがあべこべで…あれ??となる場面もありました。

あと魔法を使った直後に雷鳴が響くのを受けて、

あやひー「おへそが取られちゃう!」

ろうまくん「? 日本ではそう言うの?」

というほっこり会話も。可愛かったなあ…

Extra Loveもすごいテンション上がった~!!本当は8分程度ある曲を、良いところだけ集めたディレクターズカット版で。その前にShuffle(多分…)というタイトルの曲を、お客さんの手拍子(早い)に合わせて歌ってくれる場面もありました。 

明るくて楽しくて、色とりどりな愛の溢れた作品で、全部見たいな~と思いました。

 

そしてRENT組!

冒頭がSOLで、最初からクライマックスだぜ!!!!と思いました。ソリストソニンちゃんとSpiちゃんがやってて耳福(造語)でした…。

RENT組のMCがわちゃっとしているというのは噂に聞いていたのですが、大変わちゃっとするし、途中でもちっと詰まるし…可愛かった……村井マーク(番手的にメインMC役枠)も自由に任せていて可愛かった…。

何話してたかなあ。思い出した順なので、時系列順じゃないです。

上木ちゃん、見た目ロッキンだけど一番常識人だった気がする。今回はモーリーンも含めて色々な役をする人。

ソニンちゃんはミミ&モーリーン役。ミミ役の着替えがあるので、途中で離脱。それに乗じてコンビニに行くフリをするSpiちゃん。

Spi「コンビニに行くけど、何か欲しいものある??」

そーちゃん「ツナマヨ! ツナマヨ!!」

そういうのじゃないから!!と突っ込んだのは誰だっけ。

そーちゃんはローテンション(真面目風)にご挨拶。してから、ソニンちゃんに「なんでつっこまないの~?」と。袖で元気よくいこう!!と言ってたので、あえて低めのテンションでやったのに…つっこみ待ちだったのに…と拗ねる。

上記下手側3人でわちゃわちゃして渋滞。「こんな感じです」と雑に紹介する村井氏。

たい兄もまともだったな~。たい兄は2017年版のみなので、藤岡さんはもとよりSpiちゃんとソニンちゃんとはお初。ご挨拶をしあって、楽屋でやれ~と言われる。

藤岡さんは当時、元の役者さんのご病気が判明し、公演4日前に代役として出演が決まった方。相手役であるミミを当時やったジェニファーちゃんが、当時の事を暴露。当時のセットはロフトの上?の板が透明だったのだが、藤岡さんの時はその板の部分に紙(多分歌詞とか台詞とか? もしもの時用)がビッシリ貼ってあってビックリしたらしい。村井氏はひたすら4日前に決まってやりきったというのはすごいと褒めまくっていました。

Spiちゃんは安定の挨拶。

Spiちゃん「『すごいのs』『パーフェクトのp』『いたずらっこのi』でSpiです」

藤岡さん「それはすごいパーフェクトないたずらっこって事になるけど…?!」

Spiちゃん(その通りです的な事を返事する)

真面目に拾いに行く藤岡氏に、郷本さんみを感じました。

村井氏は…割とまともに挨拶していた…??

何かの流れで誰かが…藤岡さんかな……「村井くんはロジャーはどう??」みたいな話を振ったところ、もうものすごくピンと来てない感じの返事をしていて面白かったです。

ジェニファーちゃん「村井くんも可愛いから良いよ」

村井氏「可愛いからいい? ロジャーじゃない方が?」

ジェニファーちゃん「いや、ロジャーやっても」

村井氏(ふむーん?という感じ)

というような噛みあわなさ。

その後、Spiちゃんがミミに立候補し、ジェニファーちゃんに胸を剥かれそうに(シャツをはだけて胸を晒させられそうに)なっていました。可愛かった。

村井氏と村井氏ファンだと、どうしてもアーティストなロジャー(これまで組んでいるロジャーがどちらもミュージシャンさん)のイメージが強いのですが、村井氏なりのアプローチのロジャーは見てみたいなあと思いました。でも誰がマークをやるんだろうという問題が…ある……。マークしっくりきすぎてるからなあ。でもしっくりこないのもやってみて欲しいなあ。

まあそんなこんなで。メドレー形式に近い形で歌唱。盛り上がる曲ばかりでやばかった。

ソニンちゃんミミはお初!!可愛い!強そう!!ソニンちゃんも死ななそう感が強めです。でもOut Tonightだからな~。

藤岡ロジャー×ソニンちゃんミミのAnother Dayは微妙に歌詞違いがあった?ような?「勝手に入ってくるなよ」が「いきなり入ってくるなよ」だった気がするけどはっきりわからない。

他の曲も最高でしたが、やっぱり村井マーク×藤岡ロジャーのWhat You Oun!! ユナクくんとも堂珍さんとも違うハーモニー。TENTHセットを巧みに使い、高低のある演出を再現。あと単に私の好きな曲!! 「僕のフィルム!」あたりの表情変化が好きなんだ~。前回のRENTからそうは時間は経っていませんが、またレベルの上がった歌唱を耳に出来て嬉しかったです。

最後は、RENT&ZANNA合同でLove Heals。染み入る声が素晴らしかった…。

カーテンコールでは、きゃっきゃしているロウマくんとそーちゃんが見られたり。

ロウマくんから魔法のステッキを借りた村井氏が、新納さんから受け継いだ✨幸あれ✨を繰り出していて最高に可愛かったです。

 

TENTHはお祭りにして実験的で、とにかく楽しくて、見たいものが増えて………悩ましい(誤用)作品ですね…。

とにかく29日も楽しみます!!