Tida-Tiger

好きなものだけ好きなだけ。

小さな活版印刷機で遊んでみた

てわけで。

まあ、買ってますよね。

なんかのタイミングでTwitterで情報が回ってきて、即予約。15日には届いていました。

〔重版予約〕大人の科学マガジン 〔Vol.45〕【1000円以上送料無料】

今はamazon楽天の書店でも一応予約はできるけれど、次回入荷は来年2/28らしく…!

ハチャメチャ人気ですね。

実際、本体+文字(ひらがな+英字大小+数字+記号で162文字)+テスト用の紙と、使い方やアレンジの仕方がすごくしっかり書かれた書籍がセットでこのお値段ですし、「何となく聞いたことがあるけど、自分でやれるかどうかはよくわからん…でも興味ある……」という感じの文具好きマストバイな感じがします。つまり私だ。

 

まあそんなこんなで。メリクリイブ気分で外に出る感じでも無かったので、黙々と組み立てていました。 

組み立ててるあたりでは、ブログに載せる気が無かったので、まっっっっったく写真を撮っていなかったり。

レトロな雰囲気の活版印刷がおうちで可能になる大人の科学マガジン「小さな活版印刷機」を実際に使ってみました - GIGAZINE

GIGAZINEさんの記事が判りやすいので、気になる方は見て下さい。

そんなにシビア*1な組み立てじゃ無いので、途中で間違えてもすぐ抜いて正しい位置や方向に直せました。というかそもそも、説明が結構細かくて丁寧なので、ちゃんとやってればそうそう間違えないです。

 

組み立て時間は、書いてあるとおりの2~30分程度。

ただそこから、

・何を印刷するか

・何に印刷するか

・印刷する文字を切り出す

・インクをローラーで練ってしっかり付ける

・ローラーで活字にインクをしっかり付ける

・紙に活字を押す

・1度で完璧に上手くいくとは限らない(やり直したり何だりする)

という工程があるので、普通に時間があるときにやる方がいいなと思いました。組み立ても合わせると軽く1時間半くらい飛んでいきます。

 

ゆるゆる印刷レポ

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とりあえず推しへの愛を叫んでおきました。

背景が汚いのは気にしないで欲しい。*2

写真は成功した3回目。1回目はお定まりがごとく、Eを逆に印刷しました。LOVヨ!

 

続けて他の文字も印刷してみる。

あふまでは せめていのちの おしければ

こいこそひとの いのりなりけれ

堀河右大臣 後拾遺和歌集

「歌合 勝負を競う和歌」(視点・論点) | 視点・論点 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス

伊東甲子太郎氏が残した歌はこれの本歌取りだそうで。

それはそれとして、NHKのサイトを参考にしたから大丈夫だろうと思い込んでいたのですが、実際は「逢うまでと(は、じゃない)」が正しいっぽいですね?!! うわ恥ずかしい。NHKのせいにしよう。二重三重にググれば良かった。

縁起の良さそうな和歌を探していたのですが、糟谷磯丸のまじない歌もちょっとぴんとこず、初夢を見るために良いと有名な「なかきよ」も回文だけに印刷が面倒(理由は後述)で…うろうろググっていたら、これに行き着きました。

すごい…すごいオタクっぽいなと……推しの現場まで生きていくオタクの心を歌っているようです(?)

紙は奮発して、こちらの名刺紙に。

模様はこれ。

信夫の丸(SHINOBU NO MARU)
しなやかにゆらいでいるシダ類は、葉裏に胞子がたくさんあること、その繁殖力の強さから子孫繁栄や商売繁盛などにも通じる吉祥文様です。

行った先々で、気に入った紙とか買い集めちゃったりするんですが、そんなに使うことはないので…今回縁起良さを求めて使ってみました。

 

印刷途中。

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ひらがなが一揃いしかないので、いくつかの版にわけています。「なかきよ」を印刷しなかったのは、回文だけに同じ文字を使っている部分が多く、この版が更に増えそうな気がしたからです…。

第1版:「あふまでは せめてい( )ちの おしければ」

第2版:「の(第1版であけていたところ)」

第3版:「こい( )そひとの」

第4版:「こ(第3版であけていたところ) いのりな( )けれ」

第5版:「り(第4版であけていたところ)」

たかだか和歌1本なのになかなかの手間でした…。

 

第1版

まあ普通にどうにか。「ま」だけ凹んでおり、上手くインクがついていない。

テストでは逆に、隣の文字のバリが「ま」の下に入り込んで浮いていたので、1度外してはさみでバリを取り、はめ直したのですが、逆にこうなったという…。

 

第2版

「の」の位置を盛大に間違える。一段下の穴に入れてしまったようです。ちゃんと他の文字に並ぶようにしたはずなのにな…?!!

1文字だけっていうのは案外難易度が高いというか、多分他の指標となる文字列があった方が調整しやすいと思いました。

 

第3版~第4版

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大分慣れてきた。ヘビロテしている「の」だけインクの付きが良い。

 

第5版

高さや位置も完璧に「り」を配置…しかし、活字台の穴が大きいのか、活字のパーツが小さいのか、はめ込んでも緩い。

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インクがノリになって、活字が紙にくっついてきてしまった図。

これは最後の印刷だったので、くっついている様子を写真に収めていますが、活字をはめる位置が迷子になると正直困るので、普段はペーパーナイフなどで活字側を押さえて、紙を剥がしていました。

文字のはめ込みが緩いのはなあ…どうしようかな。ノリとかレジンで太らせたりするか…ちょっとまだ悩みどころ。

 

色々と困難はありましたが、無事に完成。

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「の」がちょっと踊ってますが、それも含めて味になったかな??

使うのにも慣れてきたので、今度推し宛ての手紙の宛名でも印刷してみようと思います。

 

では。メリークリスマス。良い一日をお過ごし下さい。

*1:精密なプラモみたいに、一回入れたら抜けないとかいうのはない

*2:※自室が寒いので、ダイニングでやっていた。だからガムだの蜂蜜だの味の素だのが置いてある