来て、見て、書いた。

自ら足を運び目にしたものを書く方向性。

ロミオ&ジュリエット 見てきた

ロミジュリ、見てまいりましたー!!

Wキャストは以下の通り。

ロミオ:古川雄大さん
ジュリエット:木下晴香さん
ベンヴォーリオ:矢崎広さん
マーキューシオ:平間壮一さん
ティボルト:広瀬友祐さん
死:大貫勇輔さん

 

村井さんと共演経験がある子を!というのを第一にセレクト。純粋に思い入れの強い子でもある。このメンバーが揃うのが、2月1日のマチネしかなく*1梅芸さんで抽選申し込みをしたら、運良く当たりました。しかも、前列上手! A、B、C列がなく、傾斜が始まって前の方と被らない上に、サイドの立ち位置ドンピシャ。しかも平間のそーちゃんお誕生日。なおかつ、加藤の和樹さんや植原のたっくん、お花様もご来場。最高でした。いい1日でした。

余談ですが、梅芸窓口発券でとったのに、真田の時に発券をし忘れ、現地のお友達に取ってきてもらいました……その節は本当にありがとうございました。

 

美術や衣装

美術のベースは、上下2個ずつ?設置された、鉄筋風の三階建(1番上には乗らない)。RENTのメイン美術の大きい版って感じです。張り出した部分があり、そこが通路や有名シーンのバルコニーになる。あと大きめの階段。

映像投影用の大きな壁が4枚。各家の紋章はかっこよかったのですが、乳母ソロやベンヴォ?ソロの背景は、大掛かりなカラオケって感じを……受けて……すみません。あと舞台最奥にも紗幕?があって、世界観的映像が投影されていました。あれは裏(舞台奥)から投影してるのかな。排ガスに煤けた巨大なクレーンや高層ビルなど、レトロフューチャーか世紀末SFっぽい感じがあってかっこよかった。

かっこよかったと言えば衣装! あれ良いですね。可愛いしかっこいい。親世代は割と古風というか(キャピレット家パパママは意外とポップ)なのですが、若者は割とサイバー感があって。赤黒にファーのキャピレットに、アースカラーに蛍光ピンク差し色のデニムや缶バッジなモンタギューと、素材感と絶妙な色味で対立が衣装化されていました。ロミジュリだけ比較的地味というか、家に染まっていない感じ。可愛い。死の衣装も好きだー! 黒ハットに黒コート。たまに脱ぐ。コートの素材が柔らかく、ターンやジャンプが美しかった。無駄がない。良いですね。

 

各キャスト感想。

加藤和樹氏が感想を書くのに複数ツイート使っていて面白かった。

私も好きなキャストが全員揃っている日に行ったが故に、結構長くなりそうな予感……。頑張ります。

古川雄大さんのロミオ! この人、こんな可愛かったんだ!って思いました。いや、中身がふにふにで天然可愛いのはなんだかんだ知っている*2のですが、恋を夢見る様子、ジュリエットに出会った時のキラキラした表情が、ものすごく若くて、瑞々しくて、パッションが溢れてて、可愛かったんですよ。本当に。割とひょうきんな表情もしていて……ジュリエットの名前を知った瞬間、オフマイクなんですけど下手側前方を向いて「ジュリエットぉ?!」って言うんですが、その表情がmjd!!?って感じで面白かったです。

死とのダンスが……すごい美しくも鬱くしい感じで最高でした。死ぬのが怖いって言うのと、薬屋に毒をっていうのの、距離感とかも……。ゆん様の黒執事のセバスチャンが、凄みがあって好き(ゆーやさんも超絶好きです)が好きなんですが、こう言うところで死(トート閣下も含む)と隣り合わせで演じて来てるかこそのものもあるのかなと思いました。あと呼吸が合っていて、ゆん様自身も跳べるからか、サクッとリフト(多分)していてすごいビビりました。181cmを持ち上げる……。

 

木下晴香ちゃんのジュリエット。可愛い〜歌上手い〜若いいいいってなりました。リアルティーンだからこその、いたいけで直情的なキャラ造形、そして芝居を、歌の上手さという武器で説得力を倍増させていてたまらなかった。衣装も本当に似合うんだあ……初期の、スカジャン、白レースドレス、スパッツ?、ヒールスニーカーとか可愛さ爆発してた。あとママが「あなたの玉のような肌を……」って言うシーンで、わかる……ってなりました。本当にお肌が綺麗…。本当に肌のキメが細かくて綺麗な人って、真珠みたいにキラキラするんですけど、朝のシーンの背中が、影になってるのに輝いていて、アラサーは眩さに目がくらみました。

 

矢崎広くんのベンヴォーリオ! ベンヴォーリオってこういうキャラ……だっけ??と良い意味でなりました。すごいいい奴…。人情家で調子が良くて、賢いってわけではないけれど、一生懸命な様子が好きでした。

マーキューシオとの絡みもコミカルでよかった。ナイフがいくらでも湧いてくるマーキューシオのポケットとの格闘とか。そーちゃんとだと、サイズ感が可愛い(と言ってもどっちも170は越えてるので大きい事は大きい)のですが、矢崎くんの方は結構盛り盛りのリーゼントになっていて、カサ増しされている…と思ってしまいました。実は真田十勇士の村井さん演じる甚八にも同じことを思っていた*3のを関係ないけれどここに懺悔します。

あとマーキューシオとの会話で、熟女サイト見てるとバラされて、「えっ? お、おぇ??」とテンパってたの可愛かった。でも、ラストのラストにジュリエット乳母と手を取り合っている時に、「これは……結婚フラグ……」とか思ってゴメン。

 

平間壮一くんのマーキューシオ! すごい、ナイフの化身かな??って思いました。いつでもキレそうなヤバいやつ。そういう生き方をするように産まれた命。冷え切っていて哀しい子で…でもベンヴォーリオやロミオとじゃれ合っている時は可愛くて、切なかったです。銀髪のビジュアルも最高だし、やっぱりダンスをすると目を奪われちゃいました。うーんかっこいい。

このマーキューシオで、この生き様で、そして死に様だからこそ、ロミオもナイフを手にとってしまったんだろうな……という物語の必然性を全身で体現していたのもすごかった。1番サイバーパンク感が強い。萩尾望都SF作品に出て来そうな悲壮感と美しさ。銀の三角にも馴染みそうかも。

 

広瀬友祐くんのティボルトはエロかった……目つきがギラギラしてて、身体つきもセクシーで。でもジュリエットに想いを告げる!!と息巻く歌のシーンで、キャピレット嬢達にシャツを剥かれるの面白すぎました。エロいんですけど! でもジュリエットに対してはすごい純愛で…ドラゴンを倒すんだって思ってた幼い頃を語ったり、これは本当の俺じゃないって言うところもなんだか可愛くて…。ここがレディコミ時空だったら、なんだかんだ幸せになれるのに…ってなりました。

 

大貫勇輔さんの死! 好き……ってなりました。Twitterで手がデカいとばかり言っていて本当にすまない。すごく印象的なんですよ! ロミオだけでなく、いろんなキャラクターの動きに、まるで影のように死がついて回っていて…その中でも、黒いコートから覗く、異様に巨大に見える白い手が揺らめいているのに、魅入ってしまいました。砂を掴んでこぼす…という感じの手の動きをちょくちょくしていたのにも、不思議にひきこまれました。

ラストの十字架に上がっていくのもいいなあ。死は略奪者で、絶やす者で、ロミオ達にとっては救いであったから、キリストの姿の上に覆いかぶさっていて。でも、その死こそが、ヴェローナに平和をもたらしてしまった。それは奇しくも、キリストが死の後に復活した様に似て。手を取り合う人々の上で、もがき苦しむ死の様子に、ゾクゾクしました。

あと死関係のシーンは、全部照明がかっこよかった…。赤の照明が、影に混じって、死の顔を染めているのとか、後ろの壁に死とロミオの影が大きく踊っているのとか。

 

香寿たつき様のキャピュレット夫人〜エロい!でも!健気可愛い!!ドレスのスリット最高でした。モンタギュー夫人と歌う歌すごい好き。

乳母やのシルビア・グラブさん。アルカードぶりかな…?! UFO帽可愛かったし、ジュリエット可愛い可愛いしてるのがわかって、ロミオからパリスに乗り換えちまえ!っていうのも納得できた。

坂元健児さんのロレンス神父も面白かった〜! アロマにハマってる話とか、ロミオとのかけあい可愛い。でもキリッと空気を変えるのも上手で…。カーテンコールに、そーちゃんの誕生日を祝う歌を歌っていたのもやたらに格好良かったです。

川久保拓司さんのパリス。ごめん。Wキャスト表しかほぼ見てなくて、いることちゃんと把握してなかった……多分村井さんの日記でも出てるって書いてあったと思うけど…。だからパリスは誰がやっているか知らないまま見ていたのですが、なんか面白くて、動きがウザ面白いから、仮面舞踏会シーンの雑踏の中でもついつい見てしまって、ふふ…って笑っていました。川久保さんだったとは…。

岸祐二さんのヴェローナ大公! 威厳の塊だった……かっこいいかっこいい。ロミジュリで1番好きな曲はヴェローナなのですが、岸さんの声で聞けて最高に幸せでした。マーキューシオの死に憤る様子も、とても熱くて、悲しくて、叔父として、大公としての感情が見えて良かったです。

 

ロミジュリは前は、「ちょっと待って! 落ち着いて! 一旦考えて?!」という感じが強くて、そこまで好きじゃなかったのですが、私がアラサーになったせいか、なんか…若いが故の感情の迸りが逆に許容出来るというか、切なくも微笑ましい感じになってしまって、結構好きになってしまいました。

あとサンセット大通りのパンフレットに書いてあった演出家さんの言葉が好きなんですけど。(大意を読み違えていたら申し訳ないのですが)舞台だからこそ、日常ではあり得ないほど極端な選択や、燃えるような感情を描ける、しかも歌があると、その思いを更に伝えられる、みたいな言葉なんですけど。ロミジュリってそういう部分があるな…と思いました。

あと、これは、これまでの公演でもあった台詞だと思うんですけれど……もしかすると、死の演出の変化も関わってるのかな。まあとりあえず、最後の最後にロレンス神父が「何故死を選んだ?」みたいな台詞を言ったのを聞いて、そうかーって納得した事があって。

ロミジュリ二人はお互いが死んだと勘違いして、悲しくて悲しくて自殺したけれど、周りはそんなこと知らないから、「また引き離されることを恐れて死んだんだ……」とか「争いの火種を絶やすために…」とか、多分勝手に思ってるんですよね。先に死のところで言ったキリストの復活に、そこも似ているなと。キリストも、とりあえず死までは事実だとしても、それ以降の復活やら「お前は三度知らないと言う!」なんかは、奇跡の体現者として祭り上げるために付与された物かも知れなくて。死を受けて周りが勝手に盛り上がって、なんかこう、大きな流れが生まれちゃったみたいなところ、あるなと。

ロミジュリのミクロな感情(個々人の関わり)とマクロな感情(両家の諍い)って、相関はあるけど同一ではないなーというのを、改めて感じた次第でした。

凄い面白かったなあ…。

 

 

 

 

 

*1:大阪公演ではそもそもこのセットがなく……知り合いが頭を痛めていました

*2:初めて見たのが風魔の小次郎で…うちの推しが餌付けというかパスタを食べさせてるのが異常に印象に残っている。私のダーリンのイベントの時も可愛かったです。

*3:初演甚八はゆるっとソフトモヒカンだったのが、村井さんはとんがりヘアーだった