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来て、見て、書いた。

自ら足を運び目にしたものを書く方向性。

ビュリダン 感想

感想 舞台

 

友だちが出演していたので、見てまいりました。今年の観劇始め、楽しく迎えられました。

 

彼氏の誠実さを確かめるため、彼女がとある会社や身の回りの人間に頼み、様々な試練を課す物語。

彼女は実は極道の娘だった?! しかも会社の乗っ取りを画策?!! 人を生き返らせるという禁忌の薬を作り出したってどういうこと…?!! 迫り来るゾンビに、想いを寄せてくる新たな美女……果たして彼氏と彼女の運命は……なんてことを繰り返し、結局何も決められないまま、試練はいつまでも続くのだ。

みたいな。

ラストも微妙なニュアンスが残され、人に問いかけてくるような物語でもありました。

 

基本的にはただ面白く、新しい展開が息もつかせずに続き、1時間半一気に進んで行きます。

 

一難去ってまた一難。彼女の課す試練にただ振り回されっぱなし。彼氏自身は試練がそうであるとは知らず、極道に脅されたり、会社社長から解任されたり、部下とか世話になったキャバ嬢がゾンビになったり…でももうとにかくどんな目にあっても、彼女への愛を貫き通す。結構かっこいい。

突拍子も無い展開が続く物語の中で、キャストの皆さんもある意味作中作的な微妙な状況の芝居をしっかりやっていて、見応えがありました。

愛を確かめる試練でしたー!とネタばらしされた後も、2度3度続きがあり、まだ続くんかい!となりました。ラストにいつまでやるの?と呟いた彼氏に共感しました。

 

不穏なのはタイトルで。

エラー - Fetal skeletal dysplasia forum

ビュリダンのロバ。ざっくり言うと選択肢に優劣がない場合、選択するという心理的負担から逃れるために、より実利的な損害が生じかねない「選択しないという選択」をすることがある的な…。作中で彼氏が、彼女が死んだ*1後に似たような状況を口にしていました。*2

 

続いていく愛の試練に、選択を出来ないのは(逃げていたのは)誰だったのだろうと少し思ったりしました。

 

 

この下は疑問とか気になる部分とか。

関東系極道の娘役のセリフが訛ってるのは、流石に気になりました。他の子もチラホラあやしい部分が。ちゃんと直してあげてほしい。「差し押さえ」は国家権力がするものなので、一個人は通帳持ってても出来ないです。冬の北海道でタクシーの窓は開けないと思う。試練と言いつつ彼氏自身の感情はほぼブレないのと、設定や言動のため、「どうせ死なないんでしょ」「どうせ予定通りなんでしょ」「どうせ愛してるんでしょ」と、どうせづくしで話に緊迫感がなくなっていき…どんでん返しも別に意外性はないです。

ゆきなちゃんと謎おぱんつナースは可愛かったです。

*1:これもドッキリで本当は死んでないけれど、この時点では彼氏は知らない

*2:ただし若干ニュアンスが違う…彼女が死んだ今の僕に取って、どの選択肢を選ぶのも変わらないから選ばずに朽ちる的な

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