Tida-Tiger

好きなものだけ好きなだけ。

舞台「真田十勇士」大千秋楽

というわけで。楽しかった真田十勇士の公演も、ついに幕を下ろしました。

いっぱい泣いたし笑ったし、アクションには手に汗握ったし、なんかもう楽しかったなあ。結局カメラが入った公演があったのかないのか知らないのですが、再演版も映像で見たいですな…。ペダステとかであったような、閉幕後の喪失感は意外と無く、なんとなく、どこかで皆生きているような、そんな感覚です。見たいな~見たいなあ~みたいな真田ロスにはなるだろうけど、失われて寂しいというのではない。映画版のエンドロールの紙芝居的なイメージかな。どこかで元気にやっててくれるだろうと思えます。

帰りの電車で、テンションが上がりすぎて眠れなかったので、大楽スペシャルをTwitterでまとめていました。そちらを、さらにちゃんと時系列順にまとめたものを載っけておきます。

真田十勇士 大千秋楽スペシャル★

冒頭・スペシャル説明口上

村での酒宴。正体がバレて殴りかかられそうになる佐助。
「本日は大千秋楽スペシャルと銘打ちまして、堤幸彦監督により、場ごとに仕掛けを施しております。仕掛け人以外詳細を知らないというもので、我々もドキドキしています」
スペシャル説明の長口上に、殴りかかれずおろおろする村人。
「みどもはちょっとションベンへ…」で殴りかかる。

 

積極的なおみつちゃん

おみつを連れて寺にこもる佐助。
おみつ「可愛くておっぱいの大きな私を人質にして!」
佐助「ええ…?」
「ディカプリオそっくり!」の後あたりで、不意を突いて佐助に口づけするおみつちゃん。本気で照れて狼狽して、やや芝居が崩れる佐助こと勘九郎さんが堪能できました。「人質らしくして〜;;」って台詞がリアル。

 

置いて行かれる月影

佐助のもとに現れる幸村
従者「月影はいかがいたしますか」
幸村「置いていけ」
(馬コント「卒業」をしたい従者達。ものすごくためらう)
幸村「置いていけといっておろう。わしの言葉は、堤監督の言葉じゃ…!」
置いていかれた月影、舞台上を彷徨う。佐助も撫でていた。

 

お礼は生タコ

佐助vs三好兄弟
助けられた荷運び人が、魚籠に入った生のタコを差し出す。
男「お礼です」
佐助「ホントにいらない!」

 

火垂に痺れる

痺れ薬の吹き矢を食らった佐助。痺れる末端(指先)で火垂を突こうとする。
火垂「この猿飛エロ助!(蹴る)」
(佐助、指びびびびび)
(佐助の手を払う火垂)
二度ほどやってから、
火垂「………折るよ」
ピャッとする佐助。小声で「折るよ、だって……」

 

荒ぶる太鼓マン

久々津のお頭達と但馬守が会うシーン。
但馬守「太鼓ぉ!煩いわ!」
太鼓を叩きながら但馬守に迫る太鼓マン、段々と太鼓のリズムが速さを増していき…慌てて取り押さえ頭を下げるお頭。
お頭「申し訳ござらぬ! しかしあまり………申し訳ござらぬ!!」(言おうとしたことが飛んだっぽい感じだった)

 

望月の訛り

望月と大助初登場時。大助との手合わせの後。
望月「稽古ば欠かさなかった、大助様をお褒めくださりませ」(超茨城訛り)
幸村「望月、わかりやすく申せ」
望月「大助様が頑張ったということです」(やや茨城訛り)

 

火にかけ過ぎた鉄瓶

火にかけ過ぎた鉄瓶を持ってくる幸村。多分、普段より煙が多い。
幸村「海野~火にかけ過ぎや~! 何度言っても覚えんやっちゃ!」(関西弁)
幸村、鉄瓶を差し出して、
幸村「いっぺん持ってみい!」
受け取る海野。
海野「あっちゃあ!」
結構すぐ投げ出す。

 

ボウケンレッド

猪を狩りに行く三好兄弟
三好兄「猪がおる!」
三好弟「おっ、よお見たらボウケンレッドや!」
ボウケンレッド「ボウケンレッド! レディ! スタートアップ!」
才蔵「………本当にいたのか!」

 

鎌→才

鎌之介登場。手合わせの後、「拙者にも何故かは分からぬ……」という台詞のシーン。
言いながら才蔵ににじり寄り、槍を握らせる。緊張の面持ちの才蔵。意図が読めない様子。
その後、鎌之介は三好兄に回収され、元の立ち位置に。
しかし微妙に位置がずれていてピーン!と来た時のピンスポセンターでは無かった。

 

畑でとれた生タコ

猪を狩って来た三好兄弟。手に魚籠を持っている。弟は手ぬぐいを手に巻いたりほどいたり。
鎌之介との手合わせ後。手でバツを作って見せる才蔵。(これは何への指示なのか謎)
三好兄、魚籠から生タコを取り出す(弟は手ぬぐいを水が落ちないように差し出す)
兄「お頭〜これはどないしましょ」
才蔵「焼け!」

 

インテリ三好兄

町民に真田十勇士の話を広めるシーン。
三好兄が眼鏡をかけていた。(劇中で一切触れられず)

 

悪い予感

火垂が才蔵達に接触した後、久々津のお頭が岩から降りて来て。刀をぐいと持ち上げた瞬間に、柄と鍔とその辺りの金具が落ちる。拾い集めつつ、
お頭「悪い予感がする…」
(火垂は顔を背けている)
拾い漏れていたパーツを、太鼓マンが拾っていた。

 

輝かしき経歴

大阪城。秀頼が去り、火垂と淀殿だけになったシーン。
火垂「御方様」
淀殿「まだ何か」
襖絵が消え、浅野さんのCD(LP)ジャケット画像が並ぶ。笑いさざめく客席。
火垂「こちらをご覧ください」
そこで初めて見る淀殿、崩れ落ちる。
火垂「御方様の輝かしい経歴でございます。(発売年とタイトルを言う)」
淀殿「歌えと言われずようございました」

 

今日の甚八(錆刀編)

錆刀を手に受けた甚八
甚八をいぢめると泣いちゃうぞ。泣いちゃうぞ!」
「血だぁあ!!」
「うわぁああん! ちくしょー! おととい来やがれ!」
可愛い祭り(いぢめたい)

 

突然いちゃつく久々津衆

久々津衆の客席降り会話。
仙九郎「千秋楽なのに席が空いてるぞ!座ってやれ」
お頭「空席を際立たせるようなことをするでない」

酒を飲んでいるお頭を見て、
仙「俺の大好きなお頭! 酒が過ぎますぞ」

忍びとして美しいのは…という流れで、
頭「火垂やワシ…そして仙九郎のようにな!」

 

鎌→才、再び

間者がいるのでは疑惑シーン。佐助が去って言った後、異様に才蔵との距離を詰める鎌之介。緊張する二人。今日は才蔵は吹き出さず、そのまま終える。

 

最後の鎌十

十蔵特製デコおにぎり。
十蔵「これを貰うのは君かな? 君かな? お前だ~ッ!(鎌之介に詰め寄る)」
鎌之介「いらぬ! コレがある」
本物のおにぎりを懐から取り出し食べる鎌之介。羨ましげな十蔵。
十蔵「一口ちょうだい」
鎌之介「やらぬ」
つつつ…と側に寄る十蔵。食べると見せかけて、鎌之介の頬にキス。
思わず十蔵の顔に吹き出す鎌之介。
十蔵、顔を拭いながら。
十蔵「結構唾がかかったわ…それでは、みどもはお花を摘みに」
再度盛大に吹き出す鎌之介。床に飛び散る唾と米粒。
膝をついてせっせと拾う。ジワジワ皆笑い出す。
(その後、そこで大阪城の家臣と佐助が転びかけていた。多分最後の杯シーンで拭いていた)

 

十→鎌→才

最後の酒宴で。「来世では、働き者の女房を貰って…」の台詞を言いながら才蔵の隣に座る。
ついてくる十蔵、才蔵と鎌之介の間に座って二人を見比べ「やだ…どっちもいい男❤︎」
その後、鎌之介を元の立ち位置に回収。いつも以上にべたつく十蔵と、割とされるがママの鎌之介

 

嘘か誠か

ラストの船。おみつがタライに乗って、柄杓で漕いでくる。
おみつ「本当は胸も偽物だし!」
両胸から鞠を一つずつ取り出す。佐助、笑って。
佐助「わかってたよ。それでも好きだよ」
冒頭とは逆にたじろぐおみつ。
泳いで追ってきた旦那により村へと強制送還。

 

カーテンコール ~そして最後の馬コント「卒業」~

カテコ。大岩の上に佐助コスの整体師さん。
堤監督たち登場。スタッフキャストに拍手。
前回(初演)一人ずつコメントをもらったら、45分かかったので今回はなし。代わりに本編でカットした馬コント「卒業」を披露。
キャスト陣は左右に分かれつつ後ろに。幸村様だけ「(月影は)置いていけ」の台詞の為に残る。

馬コント「卒業」
月影(2幕で又兵衛馬になってた関係で黒い)の尻を叩けない従者。これを叩くと出番が終わってしまうと泣く。49回頑張ってきた。だからこそ最後まで全うしよう。
「楽しかった」\真田十勇士!/
「今日、僕たち」「私たちは」\卒業します!/
「××に◯◯っていういい店があるんだよ!と言ってたのに、今日まで連れて行ってくれなかった」\勘九郎さん!/
「今日のネタ、僕の映画のネタ入れたでしょ? 僕、そういうの嫌いなんだよね…ってマジトーンで言う」\堤監督!/
「いろいろなことがあったけど…」
(全部は思い出せなかった)
二人で手を重ね、共に月影の尻を叩く従者達。月影に蹴られる。
「コレだよコレ~!」と言いながらハケる二人。

堤さん「いつもは佐助が点数をつけるけど…今日は過去を盛大にバラされた淀殿に」
淀殿「バラ…(苦笑) 千秋楽ですから、10点!」(100点かも。満点ニュアンス)
盛大な拍手

終演アナウンス後も、一度幕が開き、ばらばらと動いていたメンバーが慌てて列に戻る様子もちょっと可愛かった。

 

っていう感じかな……多分何処かしら抜けているところがあると思うんですけど、まあそれはTwitterか何かで調べてみて下さい。小ネタとしては才蔵登場曲は六甲おろし(佐助「甲子園か!」)/大助さまがめっちゃ間を使って怒りを表現(望月「そんな間を使っておーごーらーなーい!」)/望月の胴打ちが海野にクリティカルヒット(海野「ホントに当てた…痛い~…」とかかな。

なんかもう書いてたら、あーまた見たいなぁ……となりました。とにかく楽しくて好きな作品でした。キャスト、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

 

 

こっから自分の話。

まあ今回はめっちゃ私事ですが、ちょっとだけ見る公演数を減らしました。と言っても一応二桁には乗ったので、まだオタク枠にいるとは思いますが。

今回思い切ったポイントは、「遠征先で観劇予定をみちみちに入れない」というところ。22日マチネのあと、ソワレはお譲りに出し、ゆっくり過ごして、23日の大千秋楽に備えました。

寄る年波……ってもまだね!アラサーだけどね!でも元々体力無いマンで、ちょいちょい体調崩す人なので、余計に、加齢に伴った体力の減少を痛感しておりまして。しかも(これは少し自慢のように感じられるかも知れないけれど)一度見ればおおよその話は覚えられるし理解できるタイプなので、二度目以降はちょっと脳みそが「これ見たよ~もう見なくて良い?」と拒否することがあり…あと眼精疲労がひどすぎて目を開けてられないことがあり…呼吸が基本的に浅いので、集中しすぎると空気が足らなくなってあくびが出て…それぞれがくっついて、まあ、時々、寝そうになる。

つまらないとかでは全くないのです。ただ、自分の体調、体質がそういうもので。全てまるっと自分のせいで。

でもそれ滅茶苦茶悔しいんですよ!!!!

真剣に舞台を創っている方々に対して、なんて失礼なんだろうと、自分でも思う。そんな失礼なことをする自分なんて許せない。他人の有り様は割とどうでも良いんですけど、自分がそれをするというのは、もう最悪、最低です。大好きな人、大切な作品だからこそ、自分も全身全霊で受け止めたい。

だから今回、遠征したんだから全部見るぞ!というのはやめて、ゆったり時間をとってみました。

ホテルに行って、荷物を下ろして、ゆっくり良いご飯を食べて、お風呂にしっかりつかって…結局アド街を見終わった直後、22時から8時まで(途中少しだけ起きたりしつつも)寝ました。思っていた以上に自分疲れてたらしい。

それはそれで、自分の負けや衰えを認めたようで、やっぱり悔しくはあったので、Twitterでもうだうだしておりましたが。多ステ至上主義では無いのですが、やっぱり出来るだけ入りたい気持ちはあります。作品自体も日々成長していきますし、生きてその場にいる推しは尊いし、観られる機会は逸したくない。あと、推しはあれだけ舞台をやっていてもへばってないんだから、座ってみてるだけの自分だって…!みたいな、謎の強がりもある。根本的なところで違うのに。だから、観ない選択をすると、何となく悔しいし、もっと頑張れたんじゃないかなと思ってしまう。何に対する頑張りなのか、私にも分からないけれど。

でもぐっすり眠ったおかげで、大千秋楽は一度も船をこぐことも無く、バリバリ完璧に全部観られたので、満足度は高かったです。

ターミナルケアか!って感じですけど、やっぱりQOLって大切だなあと思いました…。まあだからといって、すっぱりこの趣味をやめるわけではないですし、今後は、もっと体力をつけて、もっと楽しく楽しめるように努力していきたいなとも思いました。(感想)