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来て、見て、書いた。

自ら足を運び目にしたものを書く方向性。

君に恋する金土日

土曜日は、友達とヒルトン東京ベイのスイーツブッフェに行ってきました!

前に、新宿のヒルトンのクリスマスデザートブッフェには行ったのですが、ここは初めて。舞浜駅から無料のバスでほんのちょっと。青空に潮風の香る、リゾート感のあるホテルでした。

午後二時過ぎで、お昼ご飯をとらずに来られている方が多かったらしく、しばらくはしょっぱいものレーンが賑わっておりました。が、私はスイーツを綺麗にお皿に盛るのが好きなので、先にあまいものレーンに行きました。美味しいかどうかより、目に美しく映るかどうかが問題で……といっても食べているうちに崩れますし。あと別にしょっぱいものを食べてないわけではなく、友達がとってきたスモークサーモンとクリームチーズのサンドイッチや、シーフードキッシュ、枝豆もわしわしと食べておりました。美味しかった。特にコーンポタージュスープが絶品でした。

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自分的には上手くスイーツを盛れたと思っていたのですが、写真は微妙な出来です!!日当たりのいい席で……影が入って……あとこれだけやったら満足して、そのままひたすら食べたり、友達と延々と話していました。半年ぶり位に会ったのかな……それぞれの近況とか、何の作品がいいとか話していました。ハイローはいいそうです。あと土曜から始まったFGOの秋葉原イベントのことを聞きました。スタンプ列がやばかったとのこと。

あと私は、金曜日のことを話しました。

 

金曜日。その夜。シアタークリエで上演していたジャージー・ボーイズを見に行きました。

フォー・シーズンズについては経歴などほぼ知らず、楽曲ですらSHOW ル・リアンで触れた程度。とりあえず一回だけは見たい…でも赤と白、どっちにしよう?と悩みましたが、以前参加させていただいたJBのMV撮影*1で、目の前に立っていたREDチームの前楽を選びました。楽しみにしつつも、開演前に、せっかくだからと日比谷公園ポケモンGOに興じて、ちょっと体力を使ったりしていました。

 

実は、開演前~第一幕が終わるまでは、とにかく不機嫌で、集中力に欠けている状態でした。

それというのも、背後の席の方が、不満ばかりを口にし続ける方だった為です。

初め彼女たちは、前を通って席へ向かった方へ、「足を踏まれた」「すみませんと言ってくれれば、ちゃんとどいたのに(その通られた方の名誉のために言いますが、ちゃんと「すみません、通ります」と言っていました)」とぶつぶつ。その後、彼女の前に座る、私とその両隣を標的にかえ、グチグチぐちぐちと呟き始めました。

「背が高い」「他の人は背もたれから肩が出てないのに」「(私の背後にいる連れに対して)変わってあげようか?」「ちゃんと背中をつけないとイケないのに…」

どれもこれも見当外れです。私は163cm、平均よりやや大きい程度。座高もそう高くありません。肩は多少出ていたかも知れませんが、深めに座り、背中も背もたれにつけていました。一応マナー記事*2もまとめてますし、自分で書いたことぐらいは守れます。また、シアタークリエでは、係員さんがしっかりと劇場を回り、背の小さい方や、背の高い方の後ろの席の方に、お尻の下にひいて座高を上げるためのブランケットなどを貸し出しております。しかし係員さんが、その方達に声をかけることはありませんでした。私が、背後の視界を遮るほど大きくないことが、見て取れたのでしょう。

見当違いのマナー違反指摘も恥ずかしいです。が、普通に生活する中で、そういったクソみたいな不平不満を、ぶつぶつと人に聞かせるように口にすること自体が、よっぽど人間的なマナー違反です。観劇マナー以前の問題ですよ。お前は性悪な局か姑か! 嫌味ばっかり言って!! 事実無根な嫌味を言われることも腹立たしいですし、自分が正しいと思っているくせに、しっかりと主張はせず、だらだらと嫌味ばかり言う、惨めったらしい性根にもむかつきました。そんな些細なことで……と思われるかも知れませんが、開演までの10分間、ずーーーっと、しかも知らない人間に、クソみたいなことを言われ通しってのは、案外ストレスになります。言い返すまいと我慢したのも悪かった。

おかげで一幕を見ている間中、イライラし通しでした。ほんの少しでも身体を動かすと、また何か言われそうで不安になり、それが更に苛立ちへと変わっていきます。上演中は静かだったのですが、幕間になって何か言われたら、全部怒りをぶちまけて、二幕は帰ってしまおうかと思うほどでした。

中川さんの歌声は素晴らしく、他のキャラクターや演出も本当に個性があって、歌の一つ一つにときめいていたのに、ふとした瞬間に怒りが戻ってきて、集中できなかったのです。

 

幸いなことに、その方達は幕間に入ってすぐに席を離れ、私も多少クールダウンすることが出来ました。一息ついてから、入場時にいただけなかったチラシ束をゲットしつつ、地下よりはすいているトイレに行こうと、一階のロビーに上がりました。

伸びてきつつあるトイレ列を横目に、チラシ束をいただきました。先にラックから複数枚いただいていた、シアタークリエ『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』のチラシを挟みます。持ち帰る途中に、折れたら困りますからね。世界的キャラクターと本命とあっきーの名前が並ぶチラシ…素晴らしい…今後キャストが発表され次第、どんどん新しいデザインのものが刷られていくことが予想されるだけに、このデザインのものは、とても大切です。それをしっかり確保できて、本当に良かったです。

 少しだけ気持ちが上向き、顔をあげた時……すぐ側を村井さんが通り抜けていきました。

心臓と脳が同時に破裂して、全身を激しい衝撃が貫いていきました。まぶたを閉じることが出来なくなり、ひたすらその姿を見ていることしか出来ませんでした。

ブルーのシャツは、透け感のある生地としっかりした生地を接いだ、お洒落なデザインでした。ズボンは多分黒です。他にもいっぱい見ていたのですが、記憶の中の映像が、白く、目映く、色が飛んでしまっていて、はっきりと思い出せません。大好きな人を見ると、瞳孔が開きがちになるというのは、本当かも知れないと感じました。もっとも、劇場から出てきたばかりだったからかもしれませんし、先の衝撃で死んでしまっていたからかも知れませんが。

 

時折、夢を見ることがあります。一つの場所の空気を吸える幸福。同じものを見て、同じタイミングで心を動かせる幸福。それをそうと自覚できる幸福。それらを享受できたら、どれだけ幸せだろうと、夢想するのです。村井さんが興味を持ちそうな(もちろん、自分自身もきちんと興味を持てる)作品に行ってみては、辺りを見回してみます。村井さんが行ったと聞けば、時間を捻出して、どんな風景を見たのかを確かめに行きます。全くストーカー的ではありますが…ほとんどがただ作品が楽しくて幸せなだけで…夢が叶ったのは、今回が初めてでした。*3

夢が叶うと、こんなにも幸せなのかと思いました。本当に幸せすぎて、これを書いている今も、心ばかりが逸り、言葉にするのが難しい状態です。

 

お姿を見てからは、もう、足下がふわふわしておりました。トイレに行くのも忘れ、階段で劇場に降りました。別に、言葉を交わしたわけでもありません。お姿も、お金を払い、チケットをとって参加しているイベントや舞台よりも、よほど短い時間しか見ていない。にもかかわらず、気持ちが浮ついて仕方がありませんでした。とにかく誰かにこの気持ちを伝えたくて、一瞬だけiPhoneを立ち上げ、中学からの友人にLINEを送りました。Twitterとか、誰でも見られる場所で言ってしまうと、せっかくのオフの時間をダメにしてしまうかも知れませんし……あと、(とりあえず、目に見えるファン界隈では)自分だけが知っているというのが、少し嬉しかったのです。

階下で少しだけお姿を探しましたが、見当たらず。そのまま、ふわふわと自分の席に戻りました。その後、しばらくしてから、背後の席の方が戻ってきました。やはりなにか、しきりと不満を漏らしていたようですが……。

もう! 脳内がハッピーすぎて! ぜんっぜん聞こえない! 何一つ聞こえない! 大体私、何も悪いことしてないしな?!!

ほんの些細なことに囚われていた意識が、完全に解放されて、素晴らしく快適でした。

 

それは、幕が上がった後も同様でした。視界が研ぎ澄まされ、一つ一つの歌、お芝居、演出が、全て脳内に飛び込んできます。意識はそれを全て受け止め、心も共鳴していました。

恋の歌にはトキメキ、時に切なさに震え……Beggin'は曲調も切々とした想いもたまらず、少し泣いてしまいました。私がそうと呼びかけたい人は、いまこの場所にいる! 相手が歌に何を重ねているか、いないのか、全く分からないのが、また切なさに拍車をかけますが。

 

JBの作中で「僕たちの歌は、市井の人たちのためにある」「僕たちに与えられた賞は他と違う。多くの人たちに選ばれ、与えられるものだから」という話が何度か口にされます(実際の台詞はもっと違いますが)

それは、本当に真実だと感じました。私も確かに、彼らの歌に心動かされたからです。

 

怒りを静めてから、一幕を思い返すと、演出も役者さんたちも素晴らしかったな…と思いました。

カメラで撮影したライブや独白の映像を、両サイドのテレビ(ブラウン管のっぽくしてるのがキュート)に映し出し、ドキュメンタリー風にして、客観的・俯瞰的に物語を見せながらも、観客をライブ当時の観客として画の中に取りこむ捻り。レコード盤みたいな盆も、舞台裏を見せる!って感じのキャストの移動も、細やかで好きでした。

各々の役者さんも、個性と歌声を光らせていて…それだけに、Whiteチームを見ていないのがもったいなかった! きっとどっちも見ていたら、もっと楽しかったんだろうなあ。

中川さんのフランキーは、歌声もさることながら、少年から青年、壮年へと成長して行かれる心情描写が素晴らしくて…でも矢崎ボブとニコイチっぷりが凄くて、トミーの借金を負ったときにはちょっとビックリしました。

矢崎ボブの、理知的で音楽的な才能もあるんだけど、少しだけ自己中で共感性に欠けた論理に進みがちなのに、愛されオーラとリーダー感が強くて許される感じ、凄い好きです。歌声もまた良かった…。

藤岡トミーの…ニュージャージー出身のイタリア系に言うことじゃないですが、日本のヤンキーっぽさがなんか可愛いやら腹立つやら。ダラダラしつつもなんだかんだいい人なのが好きです。

吉原ニックの兄貴感も良かった! 心を開いていない訳じゃないんだけど、引いたところから見つつ、引っ張りつつ後ろから押してく難しいバランス。決め台詞(でもない)も低音も効いてて格好良かったです。

太田ボブの安定したハイテンションも可愛かったな~いちいちイチャイチャしてるのも。歌も綺麗に伸びて気持ちよかった。

ビビちゃんは、うわー嫁可愛い…可愛い…歌うまい…ってなってたらビビちゃんだった。女の子は化粧もヘアもがっつり変わるので、正直見分けが付かないです…すみません。

丁寧に描き出された人間模様に、栄光への階段を駆け上がっていく彼らも、歌を受け止めた人たちと同じ、心や過ちを持つ市井の人だったのだと、強く感じました。

また、MV撮影時に、演出の藤田さんが口にされていた「青春は終わらない」というのも、作中から感じました。フランキーが今も元気にライブパフォーマンスをしている事から感じ取った…というような事だったのですが、なんだろう、実際にJBを見たら、歌が響き、それに人が心を震わせる限り、青春は決して終わらないのだ、という風にも思えました。多分、私の遅ればせながらの青春も、この歌に乗せて、もうしばらく続くのでしょう。

 

大好きな村井さんの姿を見ることで、怒りから解き放たれ、自分自身の気持ちを取り戻した。JBで歌われる曲の想い、そしてそれを作った人たちや、受け止めた多くの人たちの想いを感じ、物語に触れることが出来た。村井さんがいたことも、それに気づけたことも、全くの偶然ですし、私がここまで感銘を受けるのも、完全に自分勝手なものではありますが……いて下さったお陰で、素晴らしい作品を、しっかりと受け止めることが出来ました。もしも、出会っていなかったら、不機嫌なままどうにか見終わるか、背後の席の方と喧嘩して二幕前に帰ってしまい、最低な一日になったと思います。

 

カーテンコールの間に、席を立たれた村井さんの姿に、心が弾みました。そして、多くの人たちから万雷の拍手を受ける、舞台上の皆さまにも、感謝を覚えました。

本当に良い日をありがとうございました。

*1:ジャージー・ボーイズ PV撮影レポ - 来て、見て、書いた。

*2:観劇マナーについて - 来て、見て、書いた。

*3:一度、昨年のレミゼで、同じ回を見ていた(レ・ミゼラブル - 来て、見て、書いた。)のですが、まあ帝劇なので、しかも学生さんが多くて元気だったので、気づくことはありませんでした。