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来て、見て、書いた。

自ら足を運び目にしたものを書く方向性。

運命を探す金曜日

感想 村井良大 舞台 日記

最近は仕事したりなんだり、楽しく過ごしております。

あとキム恋ね! 楽しいよ! 初日を見た時は、ミニョクがチョコレートを食べた後に煙草を吸うのが好きだったんだけど、二回目の今日は、その仕草が彼の語る「初恋」の物語と絶妙に絡んで、さらにスイーーーート!アンド!ビターーーーーー!!なのが感じられて、最高でした。まだ初日と今日のマチネしか見れていないのですが…それぞれの良さをたっぷり堪能しまくってます。明後日も楽しみだな~。

 

本日の初恋探しはバックステージツアーがあったので、そちらのレポートもちらほらと。

本編の終演後、2階ロビーにいったん集められ、諸注意。撮影録音NGなど。舞台に上がる際に、履き物を脱いでいただくかも…との事でしたが、舞台袖に入る際にぞうきんで靴の裏を拭かせて貰い、そのまま上がらせていただけました。でもそれはそれで結構緊張する。土足だと。注意を受けた後、一列に並んで、劇場内に再入場。椅子について、開始を待ちます。

ナビゲーター役の菅野こうめいさん登場。お洋服がポップで可愛い! ジャケットの襟には初恋探しメンバーのミニキャラ3人が描かれた缶バッジ。観客の様子をしっかり見ながら、丁寧に解説して下さる姿に、だからこんなに良い作品が出来たんだな~と納得。真面目に丁寧、でも茶目っ気もたっぷり。

思い出しながらぽつぽつ箇条書き。

・二階建てセットとスクリーンについて

生バンドにしたい、でも舞台上が狭いのは嫌、暗転中にバンドの明かりで場面転換がばれるのもなんか…というような話で、二階建てセットにし、上に生バンドを置いた。本当はサイドに階段をつけ、役者さんも二階部分を使えるようにしようと思った。リタが桟橋でダウンするのも2階部分でやりたかったけど…スクリーンを下げる際に邪魔なのでやめた。舞台監督のイケメンさんがスクリーンを上げるのを実演。スクリーンが下がっていると、バンドが見えなくなる。この時に「頭が輝いてる人もいるから」とツルッと言っていて面白かった。スクリーンを上げ下げする、映像を映す、下を暗転させている時は上を照らす、生バンドで魅せる…など、観客の視線誘導をする事で、衣装替えや場面転換などの間を意識させないよう、細かく演出している。

・立ち位置の番号

センターから左右に60cm(多分…こうめいさん自身も舞台監督さんに確認していた。けど聞いた私が忘れた)ごとに偶数番を印してある。真正面から見ると、8.6.4.2.0.2.4.6.8…となってるのかな。側にあった8番を毟って(ちゃんと舞台監督さんに「これ、りゃんめん(両面)?」と聞いてから)見せてくれたこうめいさん優しい。その後ちゃんと戻しました。

・スピーカー

舞台両サイドに大きなスピーカー。それに加えて、セット奥にいろいろなスピーカーがあり、位置関係を明確にしたい音(携帯電話の呼び出し音など、どこから聞こえてるかはっきりしているもの)と物の位置にあわせて、音を出すスピーカーを選んでいる。舞台手前の縁には客席側に向いた小さいスピーカーが数個。両サイドのスピーカーだけだと、中央部分の音が薄くなるので、そこを補強するためにやや小さめの音で流す。舞台側を向いた中くらいの横長のスピーカーは、役者さんが音を聞きやすくするためのもの。歌い出しのきっかけなどを掴みやすいように。

・舞台の構造

両サイドに、客席側へと斜めに開いた壁(上から見たら、底面が客席側に来ている台形みたい)がある。よみうり大手町ホールは上手側の袖が極端に狭く、入ってすぐ壁。舞台稽古中に、駒田さんが激突した事もあるらしい?*1 その為、壁を斜めに入れる事で、普段だと舞台上になる部分まで袖空間を拡張し、早着替えや美術を置く場所を確保している。

・美術について

美術は、袖に収まるかどうかも重要。舞台の模型を作り、収納できるかどうか念入りにチェックする。ブロードウェイでは、袖に戻した美術を、クレーンで上に吊り上げて…という機構も舞台に備わっていたりするけど、日本にはないので…という話も。

・1枚で3回美味しい扉

初恋探し株式会社の社名入りガラスの扉・お見合い(キム面接)会場の緑の扉・ラストにアンがキムと会う喫茶店の赤い扉。は、全部一枚の扉。枠は鉄製でしっかりしている。扉を開けた状態で、上部分から模様が印刷されたアクリル板を交換できる。アクリル板は2種類、社名入りと、お洒落なデザイン。扉は表裏が緑と赤。イケメンさんが交換を実演するのを「大丈夫? 背丈足りる?」とちゃちゃるこうめいさんが可愛かった。

・1個で2回美味しい卓

空港の受付と、バーカウンター。灰色と黒…茶褐色?の両面。バーカウンターは、上に天板を置く。どちらも作中では比較的大型の美術なので、1個にまとまってるとだいぶ省スペースになる。バーカウンターの場合は、ものすごく大きいカグスベールを沢山つけた板の上に置く事で、バーの椅子と一緒に移動させる事が可能。ブロードウェイだと、床に溝が掘ってあってスライドさせて出せるけど、そんな機構も予算もないからという話もあった。

・ブラザー・ピジョン&シスター・ピジョン

初めは、駒田さんがラッパを吹くというだけのシーン。でもそれだけだとつまらないから…公園だし……そうだ鳩を出そう!ということで制作を依頼。以前こうめいさんが演出された「プロデューサーズ」でも、鳩小屋のシーンがあり、その際は箱の中に役者が入って鳩を動かした。今回は、箱(レンガ柄。花壇の縁石風)の上に鳩が3羽乗っている形。箱の中に、鳩とテグス紐で繋がっているペダルが入っており、駒田さんや村井さんがペダルを踏む事で、鳩が引っ張られて頭を下げる(頭が下がると羽根が広がる仕組み) めっちゃテグスだったので、破損がちょっと心配。ピジョンは、喋ってる間~バクステツアー終わりまで、0番でピンスポを浴び続けていた(しかも終盤は他のライトが落とされていて、余計際立っていた)。ちょっと格好良かった。

色々と教えていただいてから、バックステージツアーへ! 下手側の袖を抜けて、舞台上に出て、客席に降りる。途中、影アナを入れているブース(というかマイクが置いてある)があったり、アミノバイタルが置いてあったり、衣装が沢山掛けてあったり。駒田さんのペ・ヤングと大家さんのおばさんの衣装が半分ずつ合わさったものは人気だったらしく、ツアー後にこうめいさんが持ってきて、見せてくれました。優しい。

最後はこうめいさん手ずからお土産を手渡しして下さり! ミニキャラ三人がプリントされたハート型のおせんべいと、メインビジュアルがデザインされたチケットケース、ミニスタッフパス(これじゃあ中には入れないからね!と念を押されました。笑)をいただき、ほくほくで帰ってきました。

 

作品も面白かったし、それを創り上げる方達も本当に素晴らしくて、とてもいい一日でした。

*1:今公式サイトを見たら、確かに幅1.8m×奥行き8mだった