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来て、見て、書いた。

自ら足を運び目にしたものを書く方向性。

名前のない金曜日

日記 村井良大 考え事 舞台 感想


今週末! 開幕!! 楽しみでぴょんぴょんしています。三人、ノンストップの2時間。見てるだけなのに汗をかきそう! ざっくりとしたあらすじは知っているのですが、マルチマンの活躍や、キム・ムンの切り替えは生ならではのものですし、舞台として思い切り楽しみたいと思います。

以前も書いていたのですが、私にとっての「初恋の人」は村井さんで。恋を恋として認識できたこと、その思いを覚えていられること、あるいはキラキラと甘酸っぱい物語、そういうのが、いっぱい一緒にあるんですね。だからこの作品を見られて、とても嬉しく思います。

私は作品を見る時、自分の主観性をとても大切にするタイプです。こう感じた、ああ感じた、っていうのは、もちろん表現者さん自身の存在によるところが大部分ではありますが、それを見る自分の目というのも、ファクターとして…あるいはフィルターとして重要だと思っています。だから、これがこうだった、それは自分がこういう状態だから注視してしまった…というのを書き残しておきたくて、感想とかでも自分語りを入れてしまったりするのですが…多分、それは読み手側に開示しなくていい情報なんだろうなとも思います。見たものや感じたことを書いた時、当然その見た主体(書き手)というのは存在するのですが、多分読む側は、読むことで見たもの感じたものを自分のものとして追体験する部分も大きいので、そういった時に書き手の状況という描写が入ってしまうと、書き手と読み手の乖離が起こってしまうんだろうなと。こう、自分の文章の共感性のなさとかが割と嫌いなんですけど、多分そう言うところから直していかないといけないんだろうなあ…。作品で語れるようになりたい…感想とかの文章もしかり。

とか言いつつ、主観を交えてシアタークリエ『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』の感想。

先日、RENTメンバーとのコラボカテコがあるとのことで、見に行って参りました。元々平間君と真央君とSpiさんが出ていたので見に行く予定があったのですが、少し日にちが早まりました。

本編はほんっとうに素晴らしくて。柿澤さん演じるキース・ヘリングの噴き出す血のような生々しさ! リアルに双極性障害っぽくて…(キース当人がそうだったかは知りませんが) 観念奔逸、焦燥感、憂鬱、自殺衝動、自己否定、高揚感、性的逸脱、興奮からの絶望が。時間や場面がめまぐるしく変わるのに、柿澤さんがキースとして赤々と熱く燃えてるから、一つの世界として成り立ち、創り上げられていた。折々に歌われるとおりに“This is the world of Keith Haring.”

歌える!踊れる!素晴らしいキャストが、それぞれの得手不得手もひっくるめて、動き回っているのも凄かった。一応ダンスメイン組も歌メイン組もいるんですけど、その垣根すら飛び越えて、表現・創造していく。混乱して猥雑で、でも生々しく、場面も時間も産まれ続ける。作品の熱量それ自体が、キース自身でもある感じ。キースはキースで、いつもギリギリまで乱高下して振り絞っているし、周りの面々は場面がパカパカ変わるのにそれぞれにテンション高いしで、感情の持って行きかたがものすごくしんどそう…という門外漢の感想。失礼な感想かもしれませんが、逆にこれは映像で見たい…気持ちが巻き込まれて、ガンガンに揺さぶられるので、生で見るとなかなかヘビーです。

どの曲もシーンも好き(パラダイスとかテンション上がる)なんですが、キースがMoMAからの手紙に気づいたところが特に好きで、でもしんどいです。

アンディ・ウォーホル、ある。僕の名前はない」

私の名前がない、っていうことは、呼ばれない、見いだされない、愛されない、残らない、見てもらえない、そういうこと。他の人の名前があるって言うことは、私じゃないんだ、私はいらないんだ、って痛感すること。寂しいし、悔しいし、悪態もつきたくなるし、その「ない」ことで頭の中がいっぱいになっちゃって、どうしようもなくなる。状況としてももう苦しいのに、柿澤さんの声や、知念さんの演じるアマンダのまなざしが本当に痛々しくて、辛かったです。

そんな苦しい時間を過ごしながらも、子供たちとのやり取りを通して、また立ち上がり走り出すキースは、本当に格好良かったです。

これは……せめてCDくらいだしてくれないかなあ。聞きたいよ、あと歌詞カード下さい…。

 

上に書こうと思ってあえて省いた内容。主観性の切除的な。

今、ちょっと電撃小説大賞に投稿中で、それの一次通過が今日にでも出るか…という感じだったので、余計に「僕の名前はない」が刺さったんですよ~という話を入れようと思っていました。でも実際、今月は、応募総数が出るだけだった(来月一次選考通過作が発表される)ので、なんとなく関連づけて盛り上がっていたのが、恥ずかしくなり、また上記の理由もあって、こうやって分けて書いてみました。Web応募開始したからか、去年よりは応募総数が増えていて、ちょっと嬉しかったです。これでも電撃さんへの投稿は、多分十年選手(途中出してない年もあるし、そもそも続けてる時点で受賞してない。ちなみにここは新人以外も応募可です)なので、今後も楽しみです。