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来て、見て、書いた。

自ら足を運び目にしたものを書く方向性。

2015 JAPAN RENT

村井良大 舞台 感想

2015年10月18日、2015 JAPAN RENTの幕が下りました。

9月8日から10月9日迄の東京・シアタークリエでの41公演、そして10月16日から18日迄の大阪・森ノ宮ピロティホールでの5公演。全46公演、期間にして1ヶ月と10日間、3,456,000秒の間の、本当に熱い命の物語。一つ一つ重ねられた物語には、確かに生き様がありました。

完全なる私見ではありますが、感想を綴らせていただきます。基本的にキャストごと。その他、何となく考えた事です。これまでにもいくつか、制作発表の記録や、各キャストへの感想を綴っておりますが、そこから更に見ていく中で、印象がかなり変わっている部分もありますが、ご容赦下さい。

制作発表レポ

観劇初期のレポ

各キャスト感想(主観たっぷり)

最終的に、16公演観劇。Wキャストの割合は、(敬称略)堂珍10:ユナク6、ジェニファー9:Sowelu7、加藤7:TAKE9、平間9:IVAN7、上木8:ソニン8という感じです。書き出してみたら、どちらかと言えば好みだなと思った方の方が、若干多めに見ているという…単純接触の原理か…。あと一番好きな組み合わせは、東京初日組です。刷り込みかな…。

 

堂珍嘉邦さん(ロジャー)

見た目がロッカー。歌唱パフォーマンス時の魅せ方が上手く、格好いいです。個人的に顔が好み(濃い目が好きです)それだけでポイントが滅茶苦茶高くなります。はい。足回りの骨格と筋肉もいい…。

村井さんとは、過去数度競演した仲だけに、ルームメイトとしてのマークとロジャーの間柄が、自然に出ている感じがしました。ベニーからの電話が来た際の、耳を押しつけて話を聞いている芝居が可愛い。RENTの所で、お互いに過去の残骸(シナリオとポスターの紙屑)をぶつけ合ってるのが好きです。あと、「払うもんか!」で、顔を見合わせる際に、村井さんの顎をこしょこしょしたり、拳でこんこんとしたり。Light my candleで、割と勢いをつけてミミから逃げるのが好きです。「じゃあ Good night」の時に、ガッと扉を開けておきながら、右手を上に上げて、スカした風を装ってるのも可愛い。Happy ner yearで、ミミとはしゃぐのが可愛い! 軽く抱き上げながら、ステップを踏んでいるところの陽気さが愛らしいです。Without you前の「素敵な春を!」という吐き捨て方が、揶揄っぽさと寂しさを感じさせます。

敏感で躁鬱傾向? 感情が爆発するような所が、歌唱のインパクトとよく似合っている。ミミとの出会いと、新しい恋への怯えの中に、ままならないこと(身体、心、運命)への怒りも感じました。Another Dayの感情の高まりも良いです。Wミミとのサイズ感も可愛い。ミミの腕をふりほどく際に、一度マイクも弾いてしまっていた記憶。かなり感情がでているのか、ミミを結構振り回すので、ハラハラします。あとミミから逃げる際に、机と柱に手をついて、両足をあげて、ブーンッと大きく投げるように飛び出しているところが、毎回本気で逃げている感じがして好きでした。堂珍ロジャーのがっつり行く逃げっぷりが良い…。テンションが上がってくると、タイミングがまき気味になる感じなのか「金がない!」(Today 4 you直前)、「可哀想なヤツ!」(Good bye love、マークの「僕だけ生き残る、一人」に対して)が被せ気味だったのですが、わき上がる気持ちが伝わってドキッとしました。

一度カテコで、手を振るのに夢中になって、後ろに転びかけた村井さんを抱き留めていたこともあったかな。千秋楽では、最後のカーテンコールの時に、後ろから追いついた村井さんと肩を組んでハケていかれたのが、印象的でした。

 

ユナクさん(ロジャー)

繊細でセンシティブ。丸めた背中のシルエットがとても美しく、過去の悲恋を感じさせます。顔立ちが凄い綺麗で…声も柔らかさと強さがあって好きでした。日本語歌唱でミュージカル出演という難しい状況にも関わらず、ファミリーと暖かな関係を築く中で、自分なりのロジャー像を作り上げているように感じました。

ベニーからの電話の時に、マークに「俺も聞かせろ~!」とばかりに背中をぽこぽこ叩いていたのがすごい可愛かった…。ミミとの出会いでは、傷つきやすい、心の脆さが現れていて美しく、拒絶を受けながらも惹かれていくミミの気持ちに共感します。個人的にジェニファーミミのグイグイ行くLight my candleとの組み合わせが好きです。でもSoweluミミの壊れそうなのに熱い感じとも合う…。Christmas Bellsでミミに声をかけるところの、ちょっとためらいがちな所が可愛い! 日本語の発音は若干不安定なところがありましたが、基本的にメロディーに乗せているので、あまり気にならず。なんか、明確に母音などを発音するよりも、メロディーに合いやすい音になっていて、凄いしっくりきたところがあったんですが、どこだったかなあ。一度、拾った薬(キャンディの包み紙)をポケットの奥に入れてしまったのか、Soweluミミが探っても見つけられず…という事がありました。

東京公演終盤にマイクトラブルがあり、自分自身でマイクの位置を直したり、村井さんやTAKEさん(多分)に直してもらったり、客席に背を向けている時に黒いフードのスタッフさんに直してもらったりしていたのですが、しっかりは直らず。一度Tango:Maureenでハケた際に、マイクをつけ直していました。

One Song Gloryの優しいけど力強い気持ちのこもった声が、心にしみるようです。入りの「One Song Glory…」は凄い優しく、柔らかく入るのに、しゃがみ込みながらの絶唱は熱く、「掴まえろ Glory!」で思いを込めて手を伸しているのが感じられて好きでした。

あと東京の中日辺りと、楽のカーテンコールで、村井さんに投げキッスを希望して下さり、本当にありがとうございました。ありがとうございました。ひとりの村井さんファンとして心から感謝を申し上げます。

ユナクくん投げキッス(メロメロ)→Soweluちゃん投げキッス(可愛い)→IVANちゃん投げキッス(可愛い)→MARU様投げキッス(歓声デカい)→IVANちゃんに無理やり押し出されて、Spiさん投げキッス(雑可愛)→ユナクくんに押し出されそうになり、柱に掴まって抵抗する村井さん。しかし最後には舞台上へぶん投げられる。たったったっと舞台横断する村井さん、上手の3階建て美術の柱を掴んでターン。そのまま中央に戻って\投げキッス!!/ の神のごとき流れ。最高でした。

ジェニファーさん(ミミ)

豊満ボディのラブリーキャット。ダウンタウン一のお尻は伊達じゃない。ユナクロジャーと組むと、体格や性格の違いがお似合いで可愛いです。でも顔の好み(濃いのが好き。二回目)的には、堂珍ロジャーと組むとそれだけでときめきます…。

Light My Candleでグイグイ押してくる感じが、とてもセクシー。以前のRENTからの続投のためか、先輩!ママ!という感じがしました。Light my candleでロジャーがろうそくを吹き消す前に火が消えているときは、「何故消すの キャンドル」ではなく「つけてよ キャンドル」にきっちり切り替えるなど、対応力の高さも見せてくれました。

ポジティブなロコガール・ジェニファーさん自身の性格が、ヒスパニック系で奔放なミミのイメージに合っています。コートにサングラスを合わせている時の姿もいい。Out Tonightの豪快なセクシーっぷりと誘いっぷりに、引きこもりのロジャーも惹かれるわ…となりました。Ahan!が本当にセクシーで甘くて…Meowの時も拍手をしたい位でした。

大千秋楽でのWithout youでは、完全に号泣しました…。世界を本当に愛していて、でもただ一人の人も深く愛しているからこそ、世界の美しさと、自分の寂しい青を表現できるんだなと…。

カテコでは可愛くて…。大阪前楽の、ユナク君楽では、「ほらいつものあれやんなさい!」とばかりに、投げキッスを指示していたのが、ママー!!となりました。(そして舞台上に残って居た皆が、メロメロで倒されるという小芝居つき) 大楽では、上手の柱にしがみついてイヤイヤと頭をフルフル振っていたのが可愛かった…それをそっと剥がして、肩を抱いてはけていく村井さんも、とても良かったです。

 

Soweluさんミミ

美しい細身の体から、焼けつくような激しいパッションを溢れさせている女性。堂珍ロジャーとの体格差が可愛らしく、手のサイズがパパと同じというのがリアルに感じられます。モーリーンのパフォーマンスの際に、ロジャーに背後から抱きしめられながら、そのパフォーマンスを見ているのですが、そのサイズ感が最高に可愛かった…。稽古時の写真では、日本人らしい顔立ちだなと思っていたのですが、華やかな化粧をして、ミミとしてのお芝居をしていると、一つのミミ像を確立していて驚きました。艶やかで、魅力的で、寂しがり屋の19歳。体つきが華奢で、お芝居も繊細な部分があるだけに、死の恐怖に怯えて薬に頼る姿が、特に切なく見えます。Out Tonightの「見捨てないで」にぐっときました。

可愛らしい方ですが、声がとてもセクシーで! 甘すぎない声を全身で響かせているのが、たまらなく格好良かったです。Light My Candleでの少しずつ距離をつめていく感じが結構好きです。ロジャーだけでなく、彼女自身の心にも灯火、暖かさを求めている感じがセクシーかつ切ないです。

東京公演終盤で、足を若干痛めていたご様子。「AZTの時間」で段を上がりきれずに転んでしまったり、Good bye loveで堂珍ロジャーに取りすがる時に転んで、仰向けになってしまい…という姿もありました。頬を、涙か汗で濡らし、それでも舞台を止めずに、大阪まで公演を絶えさせなかった事に、感謝の気持ちを抱きます。

TAKEさん(コリンズ)

上背があり、包容力のあるコリンズ。朗らかで多くの人と仲良くなれる印象。平間エンジェル・村井マークとの体格差が素晴らしい。Take Me or Leave Me時に、コリンズがエンジェルを後ろから抱きしめているのですが、平間エンジェルだとTAKEコリンズの腕の中にすっぽりと入っていて、死の運命に向かう彼女を大切にしている感じがあっていいです。

声もとても優しく、I'll Cover Youでのエンジェルとの掛け合いには笑顔になってしまいます。あとSanta Feで見せる、細かい芝居が好きです。足でリズムを取ったり、「ナイス」でマリファナ(あるいはたばこ)を吸って見せたり、「灰色の町とも お別れさ」で灰を指にとって吹いたり。あと「Bohemian Life」で拳銃自殺してみせる…。Contactでは、光の中で舞うエンジェルから一人離れ、奥の暗がりで静かに頭を抱え、苦悩する様子を見せていました。あと「エンジェルは」から始まる、彼女とのお別れの言葉、マークが話しているところで、柱に拳を打ち付けたり、マークの「彼…彼女は、」に顔を上げ、息を詰めている芝居にも泣かされました。

村井マークが、何故か熱烈なハグをする人。特にラストのカメラで撮って回った後のハグが激しかった。初めは右足をかけたハグ(左脚はかからず)をしていました。その次に見たときは、コードが柱にかかってしまったため、ハグできず(モーリーンと一緒の三角ハグ)。その次はTAKEさんがコードをとても気にかけて下さったので、しっかり、両足をかけたハグが出来ました。その次に見た時は、TAKEさん自身が、村井さんが足をかけやすいように思い切り抱き上げて下さり…。なんか可愛すぎてそこばかり見ていました。

キャスト楽の時、村井さんからの紹介で「舞台袖で、今日イイヨイイヨ~っていつも言って下さる兄貴」みたいに言われてたのが可愛かったです!!

※初期のメモでは、TAKEさんと加藤さんのサイズ感の感想が入れ替わっていました…

加藤潤一さん(コリンズ)

ファンキーでアナーキーなお兄さん。ヒールを履いたIVANエンジェルよりもやや小さめなのがいい。You Okay Honey?終盤で、エンジェルに「ノー、なんて、言わせない」と誘われ、恋をしてワクワクついていく感じがとても可愛いです。エンジェルを愛し、ファミリー全員を愛し、だからこそ、決別に大きく傷つけられる人。

結構動きまくる芝居をする印象で、I'll cover youで平間エンジェルと組むと、腕の上の方をずっと取り合って動いているのがジワジワ可愛かったです。愛す気満々か!! あとContactで、エンジェルが前に進み出て、コリンズが後ろに下がり影で座る所では、エンジェルを求めるように両腕を伸していたのも印象的でした。Good bye loveで、騒ぐロジャー達に「今日だけは静かに」と怒る姿に切なくなります。そこでのSpiベニーとのやりとり「フェアじゃないから言うけど…」も切なさとコミカルさが同居していて好きです。

声が、広がりと強さがある感じで、かなり好きです。I'll cover you(Reprise)で優しく歌い出し、I'll cover youで激しくなり、Yeah!を全て繰り返す(TAKEさんはMARUさまと半分つ歌う)所がゾクゾクします。La Vie Bohemeで、エンジェルとのキスとBrother!と煽るところも含めて、全体的にファンキーが爆発していて面白いです。

平間壮一さん(エンジェル)

穏やかだけど、これまでの過去をにじませる笑顔に、人々への愛情深さを感じます。頭が丸くて白いウィッグがとても似合う。赤のドレスも愛らしく着こなしています。歌唱とダンスが卓越していて、Today 4 Youを、ヒールを装備したまま全力でやりきる姿にときめきます。体格や表情に少年らしい部分がある為、HIVに犯され弱っていく姿が、本当に痛々しくて切ないです。つきそうコリンズや、ドア越しに見つめるマークの姿も悲しい。

細かい芝居が可愛い…。You'll seeで、ベニーが「家賃はタダ! 保障してやる」と言っている所で、初めの頃は「あら!」と喜ぶ様子を見せ、マークに小さく首を振られたり、手の平を見せて否定されたりしていたのですが、公演終盤にかけて「どうかしら?」と疑いつつもためらいがちにマークに視線を送るようになっていました。あと同曲ラストで、ロジャーの側にいる時に、彼の肩を、エンジェルの右指の人(ピースしてひっくり返し、指で歩くアレ)が登っていって、頭をわしゃわしゃするという動きもしていました。新井君の「真面目に生きてる!」を受け、大阪前楽では「いきてる」、大楽では胸を叩いて「わたしも」と唇で答えていたのが最高に可愛くてたまりませんでした。La vie Bohemeでも、「アキータ エビータ」でショックを受け、そろりと背を向けながら、マークに慰められる(背中に触れられたり、人差し指を立ててナイショ、としたり)姿など、細かく可愛かった…。あと平気でガチでキスするの、眼福でした…。

Contactのリフトシーンがたまらなく好きです。躍り出てくる所も綺麗。白い照明に照らされ、白いシャツが透けて、この世のものでないような美しさなのに、Take meと歌う声は痛切で刺さります。

IVANさん(エンジェル)

明るく天真爛漫で、皆を笑顔にする天使。コリンズへの愛情も、エロスとアガペー両方を感じさせて、奥が深いです。上背がある上にヒールを履いているので、おそらく男性キャスト内最高身長?(Spiベニーも大きいですが)Today 4 Youでは、ドラァグクィーンとしての異様さ、美しさと、IVANさんの天性の明るさを魅せ、エンジェルそのもののように感じました。

初日すぐは、キャラの声で歌うことに不安を感じましたが、次第に無理なく、自分らしく歌うことで、キャラクター性と歌唱力を両立させていった感じがします。Contactでの「Take me!」と低く響く歌声が、普段の愛らしい声音からは想像できない程、ひりつくような感情を伝えてきました。I'll cover youで、自分から「RENTはいらない 代わりにキスを」と言った癖に、いざコリンズに「でも優しいキスをあげよう」と言われると、恥ずかしそうに肩をすぼめて照れてるのが、凄い女の子らしくて可愛かった…。You Okay Honey?では、そっと声をかけながら、段々と惹かれあう感じがとても愛らしいです。でも「Noなんて言わせない」が良い感じに誘うようで、エロ可愛さもある。けしからん。

キャスト楽で、村井さんに「現場を笑顔にしてくれる、太陽のような人でした…」と紹介され「死んでる!?」と返していたのが滅茶苦茶可愛かったです。あと村井さんの挨拶後に「今日は格好いいこと言ったね!!」みたいに茶々っていたのもキュートだった…。

上木彩矢さん(モーリーン)

赤毛の美しいモーリーン。ジョアンヌへ見せる媚態が可愛くてたまりません。Cristmas Bellsのラストで、バイクで乗り付け、ヘルメット片手に「ステージはどっち?!」と問いかける時の姿が格好いい。案外真面目だけど、理性的ではなく、開拓者精神に溢れた女性という印象。Take Me or Leave Meにジョアンヌへと訴えかける様子も、自由と彼女を確かに愛しているんだなと感じました。あと歌声がハスキーさと可愛さが同居していて、すごく好き…!

Happy New Yearで「言うこと聞くから! くぅん」と子犬のような甘い声で、電話先のジョアンヌに甘えるのが可愛かった…。あと、Voice Mail #3でマークがママからの電話を聞いている時に、時々搾乳ポーズを取って、マークを茶々っていた(そして本気で嫌がられていた)のが可愛かった。Happy New YearやHalloweenでベニーに食ってかかるところも、凜々しくてカッコイイです。

パフォーマンスではMilk→ムー!と言う風に繋いで、搾乳しては観客にかけるのが面白かった…。美人さんにされるとドキドキします。あと大楽で、半分お尻を出したまま、ピロティホールの舞台上を駆け抜けた姿は、肌のまばゆさと共に記憶したいと思います。あとちょくちょく村井マークが「ケツレヘム」のタイミングでお尻を叩いていましたが、その後、お返しとばかりに股間を狙われた事もあり、いいカップル(元)だなあと思いました。

ソニンさん(モーリーン)

自由奔放で、周りを振り回したい放題なのに、愛情深い女性。そして天然ちゃん。声質が甘くて可愛らしいので、きゅんきゅんします。でも低く響かせる所も気持ちよくて…好きです。

Over The Moonでのパフォーマンスのリズム感がとてもよく、自然と見入ってしまいます。ムーを煽るのも上手く、ついつい乗せられてしまいました。大阪では、「自殺志願のミッキーマウスに」の所で「ユニバちゃうやん!」と突っ込みを入れ、会場を沸かせていました。La Vie Bohemeでマークと一緒におどけているのも可愛い。キャラクターとしてのパフォーマンスの一環でやっていると判っていても、ドキッとさせられることが多いです。かなりお尻を出してうろうろしていることが有り、コリンズがじっくりと見ていることもありました。幼馴染みが言っていた「半ケツなのに可愛いってどういうこと?!」という感想が未だに面白くて、的を射ていて、思い出しては笑ってしまいます。Take Me or Leave Meで、しっかり者のジョアンヌと、自由なモーリーンが、互いに真面目かつ興奮しながら言い合うのが、声質にも合っていてたまらない。

キャスト楽で村井さんから「稽古場に風を吹き込んでくれる方」と紹介された際、「風邪菌持ち込んだ?!」とボケ返していたのが可愛かったです。それに対して、「いや! こう、新しい風をね!?」と手振りをつけて主張していた村井さんと、何故かその手振りを一緒にやってくれていた平間君も可愛かった…。

宮本美季さん(ジョアンヌ)

ドクターマーチンとパンツスタイルの似合う真面目な女性。それでもモーリーンにめろめろな所がとても可愛い。ビジュアルが、肉質から髪質、眼鏡まで含めて「日本版ジョアンヌ」の自分の中のイメージにピッタリで好きです。低めだけど愛らしさもある、安定した声もいい。

Over The Moonで「信じて飛ぶの」と低く繰り返す時の響きが、モーリーンの声にも、音楽にも合っていて心地よいです。Tango: Maureenがほんっとうに可愛くて…!! 背丈と声質が村井マークと似合っていてたまりませんでした。マークにダンスに誘われた際に、「へっ」と笑ったり、紙屑が残っている時には蹴ってどけていたりするのも可愛い…。ダンスも、どちらも情緒に流されるタイプのダンサーじゃない為か、カチッと決まっていて、リズムを感じました。

Spiさん(ベニー)

声も体格も好き! 性格も、悪役一辺倒ではなく、皆への愛情や現実を見据えた眼差しが感じられてとてもいい。実は作中で一番まともなキャラなのでは…と思わされる。でも不倫はあかん。金目当ての結婚だったとしても。

RENTで「決意固めろ 流されるな」と歌い上げる所が好き。新井ウェイターに怒るところが面白い。前楽で初めてウェイターをとっ捕まえてしまっていた。Santa Feでホームレスに扮している際に、ものすごく筋肉を使う動きをしていて、わぁあとなります。Love Healsでは、隣に立つ村井さんと楽しそうに掛け合いをしているのが可愛かったです。

新井俊一さん(スティーブ)

真面目に生きてるゴードン・スティーブ*1。ライフカフェのウェイターも可愛い。ベニーから逃げ切って睨む所や、マークに「机から下りて!」と指示するのも良いです。声も聞き取りやすく、意味が伝わりやすい。「T細胞が減ってる」という台詞が、初期の頃は「小さい方が減ってる」と聞こえがちだったのですが、終盤から発声を変えたのか、より聞き取りやすくなりました。

千葉直生さん(アレクシー)

アレクシーの胸ふりふりがセクシー。街の人々の時のツインテールが可愛いくてポップだけど、声がしっかりさん。モーリーンとキスをする子かな? 「流行に♪」でノリノリに動くのとか可愛くて好きです。

小林由佳さん(ミス・コーエン)

マークママかな? 意地悪な西の魔女よ♪が可愛い。普段の青エクステを編み込んだのも顔立ちに合っていて美しい。La vie Bohemeでの「ウタ♪」や、カニンガム辺りでのポーズが可愛い…。

MARUさん(ミセス・ジェファーソン)

SOLソロでの輝きっぷりが半端ない。思わず拝む勢い。ホームレスレディの鬼気迫る感じも好きです。ステージ設営しているマークに何を話しかけているんだろう? ミミママの「ミミチカ♪」も好きだなあ。

奈良木浚赫(ミスター・ジェファーソン)

やはりSOLソロで輝いていてときめく。ライフサポートの所長?の優しい声も好き。大楽ではVoice Mail #2で「正月はスパーーーーーーーーーーーーーに行くよ♪」とロングトーンを披露して下さっていた。拍手したかったな。

都乃さん(スウィング)

滅茶苦茶可愛くて声も好み! バックに入っていたり、見回りをしている警官ででていたり。Love Healsでは可愛らしいお姿と、しっかりしたお声を聞けて良かった…次はミミで見たいなあ。

岡本悠紀さん(ミスター・グレイ)

ライフカフェでベニーに会っている時は、アリソンのパパなのかも知れないと、最近になって気付きました。その他、薬の売人など。「雪が降り出した」と白い粉を振るところが好き。Contactにて、ハガレンのアルの血印柄タンクトップを着用していた。SOLで「さぁ!」と村井さんと顔を合わせるのが好きでした。

村井良大さん(マーク)

主役にして主観、でも物語の主軸じゃない傍観者。そんなスタンスを地でいく村井マーク。一人だけ独り身・HIV陰性のまま、皆の物語を俯瞰して見つめ、記録していく姿に、優しさと孤独を感じます。

真っ直ぐで、笛の音のように張りつめた声はそのまま生かしつつ、彼自身の芝居のスキルを乗せ、意志を遠く届けるような歌唱が好きです。初日は堅さも見られましたが、段々とほぐれて、舞台全体を楽しんでいるような様子も見られました。9月17日夜には、ユナクロジャーに触発されて、カーテンコール時に投げキッスのサービスも。東京楽でもその様子を見せて下さり、ありがとうございました!!!最高に可愛かったです。あとこのカンパニーを、心から大切にして、楽しんでいるのが感じられて、幸せでした。

Tango:MaureenとWhat You Ownが好きです。相手との呼吸の合わせ方が心地よく、人との関わり合いの中での芝居に、グッときました。特に大楽では、作品・カンパニー・スタッフへの愛や、それとの別離への寂しさ…創り出すことによって繋がる、クリエーターの幸福と業を、まさにその瞬間に体験しているだけに、迫真の…と言うより最早、真でしかないWhat You Ownを見せてくれました。確かに、「ひとりじゃない」きっと、どこに行っても。

完全に個人的な話ですが。私自身は、マークに一番感情移入しました。一番応援している俳優さんだからと、自分自身の境遇に一番似ていたからです。表現手法は違うけど、創ることを志望していて、一度は叶ったけれど、停滞と苦痛を感じて、闇の中にいる感じが、もうそっくりそのままで…って、まあ、感情移入というか、自己投影して、そういう風にマークを解釈しているだけでもあるのですが。でも、形はどうあれ、一番共感した。

ただ創りたいだけなのに、どうしてこんなに寂しいのか。創れている筈なのに、どうしてこんなに苦しいのか。創っている時はどこまでも孤独で、でもそれが誰かに届くことを、信じていたいし願っている。だからと言ってその誰かにおもねったら、それでもう何もかも終わってしまう。

何度も何度も見る内に、そういう、自分の持つ寂しさ、恐ろしさ、創りたい気持ちを、マークの中に再発見していきました。

初日も、What You Ownで大号泣したのですが、その時は「ひとりじゃない」の言葉の意味をつかみかねていました。どこがどう繋がっているのか、感覚的に理解出来なかった。でも何度も見て…村井さんがどんどん成長していくのを感じて……その間に、何も出来ないままでいる自分が歯がゆくなって…不意に、去年のイベントで「いつか村井さんに演じていただけるような作品を書きたいです」って口にした自分を思い出しました。これ、常々ガチ恋だと公表しているので「立場を利用した刷り寄りの意欲を公言したぞ~!!」と言われてもしょうがないのですが、単純に、基本的には、「これだけ作品を愛することの出来る人に読んでいただけたら、一緒にものを作れたら、どれだけ幸せだろう!」という感覚です。

で、すごく寂しくなったんですね。あれ?なんで書いてたんだっけ?何書きたかったんだっけ??なんで私は一人ぼっちなんだ??って、そこでようやく、マークが既に出していた問いかけに、気づけた。ようやくそこで「何やってるんだ、僕は」に辿り着けたとも言えるのかな。そしてその問いに答える形で「誰かに伝えたいから(繋がりたいから)」「創りたいから」創ってるんだったなと、改めて気づくことが出来た。

そこで、冒頭のRENTから、What You Ownへ流れ込んでいくメッセージに気付くことが出来た。(そもそもRENTという曲が、生きること全般に向けた熱い言葉を持っているので、作品全体、各ナンバーに綺麗にメッセージやイメージが繋がっているし、むしろキャスト・観客全員へも繋がっているのですが)

「どうやってわかりあう この血液細胞さえ 裏切る時代に」

「どうやって繋がる 何もかもが 引き裂かれていく 時代に」

「決意固めろ 流されるな」

「カメラを回せ」「ギターを弾け」

「力を見せつけろ」

この断絶の時代に、マークは、創り出すこと、人と共にいることを選び取って、その為に必死にもがいて、苦しんだ。一度は創ることにばかり心を傾けて、アレクシーからの電話の「魂売ってちょうだい」に対して、電話線で首を絞めた。あの瞬間の苦しそうな顔は、何度見ても慣れません。でも、ロジャーとぶつかり合って、「寂しさから、塗り固めた嘘から」逃げようとしていることに気付かされ、自分の心を口にして、向かい合った。だからこそ、最後には「ひとりじゃない」とロジャーと共に歌い合えたんだなと、感じることが出来ました。

そう感じた状態で見た大千秋楽は、村井さん達の高まりもあり、本当に胸に刺さって…。最後に村井さんが、涙をにじませて、声を震わせながら口にされていた「本当に愛にあふれたカンパニーでした。毎日足を運んで下さるお客様にも、沢山の愛をいただきました。この時のことを思い出せば、これからも頑張っていけると思います」という挨拶も、ああ、本当に幸せな時間を共に過ごすことが出来たんだな、と、強く感じて、泣いてしまいました。 

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まだまだRENT、そして村井マークロスで、寂しくて泣いてしまう時も多いのですが、自分自身のためにも、しっかりと頑張って生きたいと思います。

RENTファミリーの皆さま、スタッフさん、そして同じ会場にいた多くの方々、本当にありがとうございました。

素晴らしい作品に出会えたこの奇跡、幸福を、大切にしたいと思います。

*1:公式での名称はスティーブですが、どうやら新演出版(オフ版?)から、ゴードンの歌も同一キャストが歌うようになったそうです。真面目に生きてる!と言っているのがスティーブ? ライフサポートにもスティーブがいるけれど、別の方(恐らく岡本君)が名乗っている。ジョアンヌが話している弁護士のスティーブも別のキャラ