Tida-Tiger

好きなものだけ好きなだけ。

ちっちゃな英雄 Team Dream&Smile!!

ちっちゃな英雄の公演開始から、約一月半経過。途中から追加されたWキャスト、Team Smileの公演も、もうかなりの回数行なわれてきました。Team Dreamのブロマイドは8/15に、DVDは8/22に発売することも決り、連日満員と大盛況なこの作品。先行上演から見させていただいていたこともあり、感想は地味にひかえていましたが、そろそろしっかりとまとめたいと思いましたので、書かせていただきます。

ここから下は、ネタバレにご注意下さい。

 

先行上演の感想はこちら。

この頃は、まだTeam Dreamの公演のみでした。8月に6公演×複数日があると聞いた時は、 大丈夫だろうかとハラハラしました…。後日、Wキャスト制が発表され、Team Dreamの6公演の日がなくてホッとしましたが、スケジュールをよくよく見ると、Team Smileには6公演の日があるんですよね…味方君達、ファイトです。

 

それではゆるゆると感想にうつりたいと思います。

 

物語

大まかな流れはマイメロディさんが教えてくれているのでこちらで。

ストーリー | ちっちゃな英雄(ヒーロー)

各キャラクターの個性や心情が、丁寧に描かれつつも、展開のダイナミズムや速度が凄く、こまめにギャグやダンス・歌が入れられる為、40分間、舞台から目が離せません。展開が弛む隙が、全く無い。また「悪い子を良い子が懲らしめる」という単純な勧善懲悪物ではなく、「自分の強い思い故に間違いを犯した子が、真っ直ぐ生きるジョージの姿に、自ら改心する」という、個々の感情を基盤にした展開で、子どもは理解しやすく、大人は深く考えることが出来ます。詳しくはキャラクターの項目で書きますが、嫌なヤツが本当にいない。けれど全員が善人じゃないし、全てが簡単に上手くいくわけじゃない。純粋や可愛らしさ・メルヘンの中に、リアリティや、血の通った心がある。多くの人に長く愛されるように、本当に丁寧に、大切に育てられた作品なんだな、と感じました。

こちらの記事はマジで良記事。

 

キャラクター

各チームそれぞれに書いていきます。ちなみにDが7回観劇、Sが2回観劇、推しねずみ男子は加藤真央ジョージなので、その分の印象の差や分量の差など諸々あります。ご了承下さい。

Team Dream

正統派の初代チーム。キャラクターバランスがいい印象。ダンス・歌も上手。ラスト、5人横並びで前に踏み出す所では、真央くんだけぶーんと飛び出す。

ジョージ(加藤真央くん)

赤い衣装のねずみ。ハットがオシャレさん。家ねずみのリーダー候補。ダンスやアクロバットが上手。歌もとても上手く、伸びのある声に聞き惚れてしまいます。真っ直ぐな主人公気質で、人の笑顔が大好きな子。人のために自分の身を投げ出す魂イケメン。堅実かつ誠実な印象で、物語の後は、家ねずみと森ねずみの交易路を確立しそうな感じがします。

個人的なポイント:冒頭、下手にある花から出てくるのが最高にメルヘン。ソロ曲がいい。ねずみ様礼拝の時。階段下に身を隠す際に、片手を階段について、ひらりと飛び降りるのが格好いい。「新鮮な~ねずみ~~♪(森ねずみが“ねずみ”を食べようとしている)」に対して、驚きつつも仲間を助けようと決意する表情がいい。僕を食べても美味しくない!のポーズが脇汗感ある(大体ハンスが嗅ぎに行く) ハンスと張り合っている際に、上からメンチを切ろうとするも、背の高さが足りずに、石に乗り始める所で萌が爆発する。「森を舐めんじゃねえ♪」のダンスが格好良すぎる。ここの客席降りでハイタッチしたい場合は下手端側、でも疲れている芝居をしているので、あまり出来ない。「限界を超えろ♪」の輝きにときめく。ロベルトと側転をする際に、シレッと片手側転にしているのが格好良すぎる。もらったドングリネックレスは、磨く。急展開時の悲しみの様子も良い。ブックスとの相棒っぽい関係性が可愛い。ラストに何故かおんぶしてもらって、ブンブン振り回されている。終盤のカルペ・ディエムでの客席降り可愛すぎる。上手に来るか下手に来るかはランダム。最後にマイメロディさんをエスコートするのがやっぱり最高にメルヘン。

ブックス(西馬るいくん)

青い衣装のメガネっこねずみ君。笑顔が凄く可愛い! メガネっ子で、ほんわり穏やかな癒やし系。いっつも腹ぺこ。ジョージに貰ったドングリを抱っこしているのが可愛い。心優しいジョージの親友で、相棒になる。「僕じゃ上手く出来ない」「力にはなれないけど」と、台詞では割と自己評価低めだけど、必要なことはきちんとやる良い子。

個人的なポイント:真央ジョージとの身長差が最高。少しハスキー気味な音を覗かせつつ、高くて丸く柔らかい声で話しているのが可愛い。ジョージを支える良い子。ソロ曲の優しさが良い。「響く♪」の高音も安定してでるようになって来た気がする。歌い終わりに、完全にジョージに背中を預けてもたれているのが可愛い(真央ジョージの首の所にフィットしている) ラストの悲しみも本当に切なくて…。カルペ・ディエムでの客席降りでは、丁寧にドングリタッチをさせてくれる。

ジェラルド(坂垣怜次くん)

格好いい黒い衣装のねずみ君。強さ至上主義。ジョージと同じかそれ以上に強い子。しかしジョージへの嫉妬心が強く…過ちを犯してしまう一人。とてもイケメンで、立ち姿が大体斜め45度。歌声も安定している。タイミング的に、BGMが一番大きくなったところで良い台詞「これからもよろしく頼む」「リーダーだ!(英雄だ!かも)」を言うことが多いが、声量的に勝利をおさめている。

個人的なポイント:リンゴに八つ当たりしようとするものの、投げる前に手を止める辺り、滅茶苦茶良い子だ…と毎回なる。悔しさの表現がいい。襲撃時にフォークを装備しているのが可愛い。終盤の「嫌だ!」の台詞にグッと来る。ラストにロベルトと地味にダンス(身体を揺する、ウンババをちょっとやる)してるのがいい。「立ち向かう♪」の歌い出しの伸びが好き。あとロベルトに背負われているジョージに握手を求める時が格好いい。ラストのカルペ・ディエムでの客席降りはなく、キノコ階段の上辺りにいることが多い? カテコ後はける時に、ロベルトやブックス辺りにちょっかいを出している。

ロベルト(加藤良輔くん)

緑の衣装の森ねずみ君。コミカルなお芝居に目が引きつけられます。森のリーダーっぽさがすごく出ている、頼れるアニキ。包容力が素晴らしいです。ジョージやハンスとのやりとりが良いです。あと動きも軽快でいい。公演を重ねるにつれて、コミカルな動きが激しくなってきました。

個人的なポイント:多分家ねずみの長老をやっている。ハイダラホー・ウンババで腰を捻るのが力強い。ダンスもコミカル。爆笑しながらジョージのポーズを真似したり、「俺達の姿に似てるから」あたりのセクシーポーズは何度見ても笑ってしまう。Team Dream組の再度円陣を組んで歌いながら礼拝するのがいい。指をさすポーズが格好いい。「森を舐めんじゃねえ」での客席降りでは、テンション高くハイタッチしていってくれる。普通にイエーイ!!とか言っています。ジョージとのダンスシーンも格好いい…。裏切り(誤解)への反応も良い。ラストに土下座する際の兄貴感がたまらなく、これはハンスがお兄ちゃん大好きになるわ…となります。ラストのカルペ・ディエムは…駆け回っていて、どこにいるかよくわからないことが多い。

ハンス(齋藤健心くん)

黄色の衣装の森ねずみ君。ロベルトの弟。お兄ちゃんが好きすぎて、ジョージにちょっと嫉妬している。ジョージと張り合うシーンは可愛さ爆発。みんなの弟。垂れ目が最高に可愛い。過ちを犯してしまう一人。

個人的なポイント:冒頭の家ねずみカルペ・ディエムにも、モブ家ねずみ服を着て出ている。森ねずみの、お尻がもったりしたシルエットのつなぎ衣装が、最高に似合うふにふにかわいこちゃん。お兄ちゃんが大好き過ぎる。ジョージに握手を求めたロベルトを「まってよ兄さん!」と遮って、自分で握手してしまうタイミングが凄くいい。悔しさのあまり悪いことをしてしまった後の、ションボリとした様子が可愛い。森舐めとカルペの客席降りの際には、ふんわりとした手で丁寧にハイタッチしてくれるので、好感度が爆上げでした。

モブねずみーず(石橋大将くん/柏木湊太くん)

家・森ねずみの仲間を演じているねずみ君達。出ずっぱりだけど元気いっぱい!

個人的なポイント:家ねずみカルペで結構駆け回っている。ジョージへの「出てけ!」「出てけ!」の声が可愛い。ハイダラホーでも活躍していて、反応がいい人にガンガン脅かしに来る。ハンスとジョージがやりあっている時に、後ろでねずみ様に布をかけ直して、勝手に礼拝しているが、その動きが初日から段々と難しい動きになっていっている。最終的にどこに行くのだろう。その後ロベルトと三連になるところも可愛い。森舐めの時は、片方がジョージが捕まえたカエルをつれて客席に降りてくる。こまめに衣装を変えているので大変そう。火にまかれている所ではハラハラする。ラストは元気に跳ね回っていてやっぱり可愛い。

Team Smile 

8/1からの新チーム。楽しく公演で、40分間笑ったり泣いたりとても賑やかラスト、5人横並びで前に踏み出す所では、皆で一歩踏み出す。味方君が178cmなので、多分180cm越えている子もいるのでは…あまりちっちゃくない。

ジョージ(味方良介くん)

赤い衣装のねずみ。ハットがオシャレさん。家ねずみのリーダー候補。高め安定の声が、とても聞きやすい。ちょくちょく笑わせにくるので、「皆の笑顔の為」というのが、信念と言うより行動に近い。

個人的なポイント:真央ジョージと全然違う! 明るくひょうきんなお調子者で、なおかつ抜け道を知っているちゃっかりさん、という印象。木の精に話しかけられ、びっくりして「キャアアアア」と叫ぶのが可愛かった。ハイダラホーでは、「ねずみを食べるなんて!」と怯えて帽子を押さえて震えているものの、最後には意を決して飛び出す。僕を食べないで!ポーズでぶるぶる震えているのが、森ねずみ全員に伝わるのが可愛い。森舐め客席降りでは、割とこまめにハイタッチしてくれる。終盤の感情の揺れもとてもリアルな感じでいい。ラストのカルペのダンスも、大きいのに可愛らしい。

ブックス(花塚廉太郎くん)

頬のふっくらとした、穏やか可愛い青色ねずみ。背が高いのですが、ややふっくらさんなので、お母さん的な包容力を感じます。声質も良い感じ。ジョージとの関係性も、相棒と言うよりは、相互に庇護している感じ。

ジェラルド(磯村洋介くん)

生真面目すぎて生き辛くなっちゃうタイプ。しっかりした体格のイケメンさん。声を張ると、ちょっとハスキーになるのがセクシー。芝居がまき気味?なので、BGMとのタイミングがチームDとは異なる。

ロベルト(今田竜人くん)

ひょうきん可愛いお兄さん。軽そうなのに真面目で、弟思いの良い奴。コミカルな動きもしつつも、かなりニュートラルな芝居? 強気なハンスとの関係性もとても可愛く、いいお兄さん。初回のハイタッチ時に私のバングルを回していった。
ハンス(松田将希くん)

お兄ちゃん大好きな皆の弟。割と感情が破裂するような感じで、悋気持ちっぽい。お兄ちゃんを取られて、きゅわー!!っと怒ったり泣いたりするので、賑やかなジョージといいバランス。

モブねずみーず(白磯大知くん/田村 心くん)

元気可愛いモブねずみーず。ジョージと一緒にぶるぶるするのが可愛い。カルペでもこまめに客席降りして、皆をかまっていってくれる。

 

演出

ダンス・歌も素晴らしく、特殊な舞台と客席の使い方も魅力的で、全て楽しくて大好きです。個人的に、投影で炎+レーザーで火の粉を表現しているのが凄く好き。瓦礫が崩れた際に巻き上がる火の粉の表現が上手…。あとラストの暗転時に、照明をバッと客席側に向けて、軽く目くらまししているのも好きです。衝立はねずみさん達が動かしているので、たまーにしっぽや耳が覗いていて、きゅんとします。照明&衝立は特にきださんっぽいなあって勝手に思っています。