Tida-Tiger

好きなものだけ好きなだけ。

レ・ミゼラブル

4/30に、レ・ミゼラブルに行って参りました。

プリンシバルキャストはこんな感じでした。

  • ジャン・バルジャン:吉原光夫
  • ジャベール:岸 祐二
  • ファンテーヌ:里アンナ
  • エポニーヌ:綿引さやか
  • マリウス:原田優一
  • コゼット:清水彩花
  • テナルディエ:萬谷法英
  • マダム:谷口ゆうな
  • アンジョルラス:野島直人

家族で行く+良席狙いなので平日の日中。ジャベールは絶対に岸さん! 出来ればエポニーヌは綿引さんで、マダム・テナルディエは森公美子さん……と希望を出した結果、最後のマダムのみ希望に当てはまらない感じになりました。ダブルキャスト・トリプルキャストは、コレが恐ろしい…RENTも全組み合わせは、単純計算だと32、実際には26組み合わせあるようです。全部…ぜん…………いや、見れませんね。

劇場は、修学旅行か課外授業でやってきた、高校生達であふれかえっていました。通路やロビーで思い思いに歓談していて、劇場内でガヤが唸っていてすごかったです。でも幕が上がる時に、そっと拍手をしたと思ったら、皆静かに見入っていて、素晴らしかった……。寝ちゃった子もいたみたいだけど、二幕で泣き出した子もいたようで、高校生めごい……となりました。若い内に良い席でレミゼを見られるっていいなあ…先生はちゃんと感想文書かせてあげてくださいね。文章にするだけで大分脳みそと気持ちの整理がつくから…そんで何人かは舞台沼に落ちてくるとイイヨ。

すっかりレミゼ映画につかりきっていたので、シーンの構成とかが違うのにビックリしました。怪力設定伏線がほぼないのに、崩れた馬車を持ち上げて、正体がバレかけたり。そこからすぐに法廷に繋がったり。あと助けられたお爺さんがバルジャンを拝んでいたので、修道院に逃げ込む部分あるかな?と思ったらなかったり。シーンの繋げ方や生かし方が違うけれど、同じ一つの作品として(印象は違うものの)成り立っていて、不思議な気がしました。

吉原さんバルジャンは本当に素晴らしかった。声が広がって、伸びやかで、心地よい。彼を帰しての所の、弦楽器のように細く遠くへ伸びる声も綺麗でした。かなり前の方の席だったので、表情もしっかり見られて…絶望や喜びの感情の深みを感じました。ものすごくどうでも良い好みなのですが、バルジャンがマリウスからコゼットへの手紙を読んでしまうシーンがすごく好きです…なんかこう……お父さん!何してるの!!と、妙にリアルな感じがするので。吉原さんのその辺りの芝居も好きでした。

岸さんジャベールも格好良かった! 吉原さんの貫禄がすごいのと、体格差があるので、少し可愛い感じもしました。若さ故に、正しさに固執し、曲げることが出来ずにいた、美しい潔癖さを持つ男性、という印象。村井さんが主演をされていた『マホロバ』でクロガネ王をされていたのと、今回初ジャベールということで見に来たのですが、本当に良かったです。ラストは可哀想すぎて、ションボリしてしまいます。自殺なので、多分彼は天国に行けないんですよね…列にも入れない……。

個人的に、レミゼのキャラで一番好きなのはエポニーヌなのですが、綿引さんのエポニーヌはかなり理想でした…。可愛さとはすっぱな強さがたまらない。声もとても好みです。でもエポニーヌが健気で可愛いほど、マリウスに腹が立つのが難点……彼のせいで、成長したエポニーヌとコゼットが対面してしまう一瞬に、ものすごいショックを受けました。美しく大切に育てられたコゼットを、彼女を愛すマリウスを挟んで見るのって……辛いだろうなと…。

家族と一緒に、久しぶりに見たレミゼは、本当に素晴らしくて、劇場で生の公演を見る重みを強く感じました。自分で思っていたよりも入れ込んでみていたらしく、帰りの電車では完全に疲弊しきっており、爆睡してしまっていました…。

 

あと帰宅してから、綿引さんのTwitterで、村井さんが同じ回に来ていたことを知り、とてもビックリしました。

岸さんの今日のブログによれば、急に来られたとのこと。

同じものを見られたんだなあと、妙に嬉しくなりました。